君を守ろうとする猫の話(おすすめ度★★★★★)

君を守ろうとする猫の話(おすすめ度★★★★★)

夏川草介さんの2024年に出版された作品です。『幸崎ナナミは十三歳の中学二年生である。喘息の持病があるため、あちこち遊びに出かけるわけにもいかず学校が終わるとひとりで図書館に足を運ぶ生活を送っている。その図書館で、最近本がなくなっているらしい。館内の探索を始めたナナミは、青白く輝いている書棚の前で、翡翠色の目をした猫と出会う。「一番怖いのは、心を失うことじゃない。失った時に、誰もそれを教えてくれないこと。誰かを蹴落としたときに、それはダメだと教えてくれる友達がいないこと。つまりひとりぼっちだってこと」ようこそ、新たな迷宮へ。』(小学館HP書籍の内容より引用)という内容です。前作より哲学的な内容になっています。