角田光代さんの2004年に出版された作品で、直木賞を受賞しています。
人付き合いが苦手できっちりした性格の田村小夜子さん。
彼女が意を決して勤め始めたのはちょっといい加減な小さな会社。
いろんな人と関わりを持つ中で、彼女が少しずつ成長していく様が描かれています。
もう一人の主人公はこの会社の女社長、楢橋葵さん。社交的で大雑把、小夜子さんとは
正反対の性格です。でも彼女には暗い過去があって・・・というお話。
いやもう凄く面白いです。その世界に引きずり込まれます。
「対岸の彼女」というのは何を表すのだろう、また二人の間にある「川」とは何だろうか・・・など
いろいろ考えさせられました。