湊かなえさんの2012年に出版された作品です。期待通り面白かったです。
タイトル通り、母性がテーマです。
一つの物語が母親の視点・娘の視点・第三の視点と3つの視点から描かれています。
母親が無償の愛を子供に注ぐ。その愛が完全に無償であればよいのだが、どうしても喜びや感謝という
「見返り」を子供に求めてしまう。しかし子供から返ってくるそれは自身が子供時代に母親に対して与えた
「見返り」とは違うー。
要はたとえ親子間でも絶対にある価値観の相違、それを許容するかどうかを含めどう捉えるかと言うことですかね。