話が長くなるお年寄りには理由がある(おすすめ度★★★★★)

話が長くなるお年寄りには理由がある(おすすめ度★★★★★)

増井幸恵さんの2014年に出版された作品です。『歳を取ると話が長くなる――あまり歓迎されない傾向だが、そこには「なるほど」と思える理由がある。本書はそのような、老後に生じる「心境の変化」を論じ、特に一種の成熟の表れである「老年的超越」について詳述する。例えば、社会とのつながりが少なくても寂しくなくなったり、何事もポジティブにとらえる傾向が生まれ、しかも努力や経験を重ねなくても、歳をとれば自然にそのような状態に落ち着くのだという。高齢者心理学の専門家が、1831人の大規模調査(平均70歳以上の幸福感[老年的超越]の調査では日本最大)で見えてきた、高齢者の幸福な境地を語り、「生涯現役」とは異なる価値観を提示する。』(PHP HPより引用)という内容です。まあタイトルと本の内容はあまり関連しませんが、老人的超越は興味深い現象でした。