私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

赤と青とエスキース(おすすめ度★★★★☆)

青山美智子さんの2021年に出版された作品です。『 メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。2度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。』(PHP研究所HPより引用)という内容です。エピローグで全て明かしてくれるので、推理小説のように難解ではなくすっきりと読み終えられます。

それでも空は青い(おすすめ度★★★★☆)

荻原浩さんの2018年に出版された作品です。『「うん」「いや」「ああ」しか言わない夫に、ある疑いを抱く妻。7歳年上バツイチの恋人との間にそびえる壁をどうにか飛び越えようと奮闘するバーテンダー。子どもの頃から築きあげてきた協力関係が崩壊の危機を迎える双子。外ではうまく喋れずに、じいちゃんと野球の練習ばかりしている小学生......。すれ違ったりぶつかったり、わずらわしいことも多いけれど、一緒にいたい人がいる。人づきあいに疲れた心に沁みる7つの物語。』(KADOKAWA HPより引用)という内容です。自分的には「人生はパイナップル」が一番良かったです。

東京ロンダリング(おすすめ度★★★☆☆)

原田ひ香さんの2011年に出版された作品です。『変死などの起こった物件に一ヶ月だけ住み、また次に移るという奇妙な仕事をするりさ子。心に傷を持ち身一つで東京を転々とする彼女は、人の温かさに触れて少しずつ変わっていく。 』(集英社HPより引用)という内容です。以前紹介した「失踪.com」がこれの続編になるのですが、やはりこちらを先に読んだ方がいいです。

漢方小説(おすすめ度★★★☆☆)

中島たい子さんの2005年に出版された作品です。『ストレスだらけのあなたに贈る処方箋――31歳独身の脚本家みのりは、元彼の結婚話を聞いて以来、原因不明の体調不良に。行き着いたのは漢方診療所。身体が回復していく過程は、自分をふりかえる時間でもあり...。』(集英社HPより引用)という内容です。個人的な感想として、漢方の治療にすごく興味のある人にとっては知識・情報を得られますので良いと思います。

失踪.com(おすすめ度★★★★☆)

原田ひ香さんの2016年に出版された作品です。『「またロンダリングをやってくれないか」。事故物件をロンダリングする人達、それに関わる者が次々と相場不動産を去っていく背景に、妨害工作の動きを察知した調査役の仙道は、ある事実を突き止める。市井の不動産屋のために巨大勢力と戦おうと立ち上がった仙道だが――。 』(集英社HPより引用)という内容です。面白いのですが、話があちこちに飛ぶので全体を把握しづらいです。不動産ロンダリングって本当にあるのかね。まあ自分には絶対無理。

嘘つきジェンガ(おすすめ度★★★★★)

辻村深月さんの2022年に出版された作品です。『つい重ねてしまった嘘の先に...... 『鍵のない夢を見る』から10年、辻村深月が詐欺を描く。幸せが欲しくて嘘にすがりついてしまう人間の哀しみが、心に迫る篇。』(Google Booksより引用)という内容です。やはり予想通り面白いです。私的には「五年目の受験詐欺」が良かったです。

院内カフェ(おすすめ度★★★☆☆)

中島たい子さんの2015年に出版された作品です。『総合病院のロビーにあるカフェ。「ここのコーヒーはカラダにいい」と繰り返す男や白衣のコートを着る医師は常連客だ。土日だけこの店でアルバイトをする主婦の亮子は、鳴かず飛ばずだけれど小説も書いている。 自然酵母のパン職人の夫との間には子どもができない。子どもは望むけれど、がむしゃらに治療する気にはなれない。不妊は病気なんだろうか。実家の親の面倒で他人の世話をし続ける朝子は、介護人生に疲れ切っている。ついに夫の孝昭も難病に見舞われた。不満も満足も口にしないでわだかまりをかかえた中年夫婦。「院内カフェ」に集う、人生の困難が否応なくおしよせる、ふた組の中年夫婦のこころと身体と病をえがく長編小説。』(朝日新聞出版HPより引用)という内容です。まあまあ面白かったです。

終活中毒(おすすめ度★★★★★)

秋吉理香子さんの2022年に出版された作品です。『最高の最期(エンディング)、始めますか?あなたの心に火を灯す驚愕×号泣ミステリ―!ゾッとする終活、理想的な終活、人生を賭けた終活...4人の〈終活〉に待っていたサプライズとは?40代女性―余命をSDGs活動につぎ込む資産家の妻に望むのは...(「SDGsな終活」)60代男性―妻の三回忌のため息子と家のリフォームを始めたが...(「最後の終活」)60代女性―ベストセラー作家の遺品に心を乱された理由は?(「小説家の終活」)40代男性―売れない芸人の終活はお笑いグランプリの挑戦で...(「お笑いの死神」)』(実業之日本社HP内容紹介より引用)という内容です。ここ最近読んだ小説の中で、群を抜いて面白かったです。「最後の終活」が予想もつかない展開で一番良かったです。

母親からの小包はなぜこんなにダサいのか(おすすめ度★★★★★)

原田ひ香さんの2021年に出版された作品です。『昭和、平成、令和――時代は変わっても、実家から送られてくる小包の中身は変わらない!? 家族から届く様々な《想い》を、是非、開封してみてください。 』(中央公論新社HPより引用)という内容です。短編集ですが、どれも心に響きます。私自身にも同じ経験があれば一層心に響いたと思うのですが・・・残念ながらありません。6年間独身で一人暮らししてるんですけどね。

心臓異色(おすすめ度★★★★★)

中島たい子さんの2015年に出版された作品です。『スーツ姿から「会社員」と呼ばれた稀代の大泥棒は、運命の女性と出会い泥棒から足を洗うことに。二人が見つけた新居は、過去に盗みに入ったことのある中古の一軒家だった――(「家を盗んだ男」)ユーズド人工心臓を移植してから、食べ物の好みや行動が変わってしまった男。心配する恋人の説得で、その心臓の前のオーナーをたどってみると――(「心臓異色」)異色作家が描く、どこか懐かしくてすこし不思議な短編集。』(光文社HPより引用)という内容です。どの作品も展開が読めず、すごく面白いです。自分はやはり「心臓異色」が一番でした。
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