私(カズヤ)は図書館好きなんです。
ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。
最近読んだ本
うつくしが丘の不幸の家(おすすめ度★★★★★)
町田そのこさんの2019年に出版された作品です。『築二十五年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。美容師の美保理にとって、これから夫の譲と暮らすこの家は、夢としあわせの象徴だった。朝、店先を通りかかった女性に「ここが『不幸の家』って呼ばれているのを知っていて買われたの?」と言われるまでは――。わたしが不幸かどうかを決めるのは、家でも他人でもない。「不幸の家」で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族をふっくらと描く、傑作連作小説。』(Google Booksより引用)です。どれも良かったですが、私は「さなぎの家」が一推し。
和菓子のアン(おすすめ度★★★★★)
坂木司さんの2010年に出版された作品です。『デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは? 読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー!
』(光文社HP書籍詳細より引用)という内容です。面白いです。読んだら本当に和菓子屋さんに行きたくなります。
夜明けのすべて(おすすめ度★★★★★)
瀬尾まいこさんの2020年に出版された作品です。『職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。互いに友情も恋も感じてないけれど、おせっかい者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる――。』(水鈴社HP作品紹介より引用)という内容です。人の役に立とうと行動することで自分自身が救われること。割と日常あるあるですよね。
実践!50歳からのライフシフト術(おすすめ度★★☆☆☆)
ライフシフト・ジャパン株式会社の役員の方々が2018年に出版された本です。正直、何かしっくりきません。ライフシフト=早期退職して、やりたい事に向かって努力して、充実した日々を送る。それがあたかも理想であるかのように謳っているあたりに違和感を覚えるのです。肝心の部分が掘り下げられていないというか・・・何か表面的で、薄っぺらい。と、私は感じました。
ただいま神様当番(おすすめ度★★★★★)
青山美智子さんの2020年に出版された作品です。『ある朝、目を覚ますと手首から腕にかけて「神様当番」と太くて大きな文字が書かれていた!突如目の前に現れた「神様」を名乗るおじいさんのお願いを叶えないと、その文字は消えないようで......?「お当番さん、わしを楽しませて?」幸せになる順番を待つのに疲れている印刷所の事務員、理解不能な弟にうんざりしている小学生の女の子、SNSでつながった女子にリア充と思われたい男子高校生、大学生の崩れた日本語に悩まされる外国語教師、部下が気入らないワンマン社長。奇想天外な神様に振り回されていたはずが、いつのまにか主人公たちの悩みも解決していて......。笑えて泣けるエンタメ小説』です。立場が近いからでしょうか。5番・福永武志が一番良かったです。
木曜日にはココアを(おすすめ度★★★★★)
青山美智子さんの2017年に出版された作品です。『わたしたちは、知らないうちに誰かを救っている――。川沿いを散歩する、卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる......。わたしたちが起こしたなにげない出来事が繋がっていき、最後はひとりの命を救う。小さな喫茶店「マーブル・カフェ」の一杯のココアから始まる12編の連作短編集。』 (Google Booksより引用)という内容です。いやあ、めっちゃいいです。この本の最後の、最後の一言で・・・やられてしまいます。
ワーキング・ホリデー(おすすめ度★★★★★)
坂木司さんの2007年に出版された作品です。『初めまして、お父さん」。元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の爆弾宣言で一変! 突然現れた息子と暮らすことになった大和は宅配便ドライバーに転身するが、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続で......!? ぎこちない父子のひと夏の交流を、爽やかに描きだす。』(文藝春秋BOOKS HP作品紹介より引用)という内容です。いいです。読んだ後すごく温かい気持ちになれます。因みに2012年に映画化されています。
一人称単数(おすすめ度★★☆☆☆)
村上春樹さんの2020年に出版された短編集です。村上春樹さんの作品は初めてだったのですが・・・正直、微妙。現実と虚構の境界があやふやになった彼の妄想を描いただけのように思うのは私だけか?
ひとはなぜ「認められたい」のか(おすすめ度★★★★★)
山竹伸二さんの2021年に出版された作品です。新刊コーナーで目に留まったので読んでみました。『自由に生きられるはずなのに、かえって自由に行動できない現代社会。そこには「自由に行動すれば認められない」という承認の不安がある。誰もが自分を押し殺し、周囲に同調し続けているのはなぜなのか。どうすれば本当の自由が得られるのだろうか。承認不安の意味を哲学的に考察し、この不安を解消するための心のケアの原理を提示。さらにこの原理を、子育て、保育、教育、看護、介護などの多様な局面にまで広げ、自由と承認を得られる相互ケアによる共生社会を考える。
』(筑摩書房HP内容紹介より引用)という内容です。私の場合、子供との接し方に於いてとても参考になりました。日々の生活の中では、どうしても「存在の承認」より「行為の承認」が中心になってしまいます。気を付けないと。
流浪の月(おすすめ度★★★★☆)
凪良ゆうさんの2019年に出版された作品です。『あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。』(東京創元社HP内容紹介より引用)という内容です。面白いけど・・・重くて暗い。ラストが絶望ではなく希望であったので星4つ。
アイテム: 231 - 240 / 438