私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

自己肯定感は高くないとダメなのか(おすすめ度★★★★★)

榎本博明さんの2025年に出版された本です。『自己肯定感は、日々葛藤しつつ生きていくことで少しずつ高まるもの。成長途上の若者が自分はまだ未熟だなと思うのは自然な事。ほめたらのびるものではない。高校生の7割が「自分はダメな人間だ」と思うことがあるという。そもそもどのようにして測定されているのだろうか。その心理メカニズムを解明すると、何を鍛え、何を高めればいいのか、本当の自己肯定感を育む方法が見えてくる。 』(筑摩書房HP内容紹介より引用)要するに、「巷でいうところの自己肯定感、何かおかしくねえか?」という内容です。「今の自分に満足せず、日々精進しましょう」という謙虚な日本人的発想、私は素晴らしいと思うのだが。

全米トップ校が教える自己肯定感の育て方(おすすめ度★★★★★)

星友啓さんの2022年に出版された作品です。『学習や仕事の成果に大きく関与する「自己肯定感」は世界的にも注目されるファクターだ。本書は超名門スタンフォード大学オンラインハイスクールで校長を務める著者が、そのコンセプトからアプローチ、エクササイズまで、最先端の知見を凝縮してお届けする。』(朝日新聞出版HPより引用)という内容です。読んでいて嫌になるほど共感しました。そもそもポジティブでクヨクヨしない人はこの本を手に取らんよね。

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人(おすすめ度★★★★★)

東野圭吾さんの2020年に出版された作品です。『故郷で父が殺害された。仕事と結婚準備を抱えたまま生家に戻った真世は、何年間も音信不通だった叔父・武史と再会する。元マジシャンの武史は警察を頼らず、自らの手で犯人を見つけるという。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である真世の同級生の中にいるのか。コロナ禍に苦しむ町を舞台に、新たなヒーロー"黒い魔術師"が手品のように華麗に謎を解く長編ミステリー! 』(Amazon HPより引用)という内容です。今年映画になるんだってよ。

愛しさに気づかぬうちに(おすすめ度★★★★☆)

川口俊和さんの2024年に出版された作品です。『亡くなった母に会いにいくことはできますか?「いつか、素直に話せると思っていたのに...」義理の母と、恋人と、父と...。そばにいたのにすれ違ってしまった人達の、再出発の物語。』(紀伊国屋書店HPより引用)という内容です。良かったです。さすがにマンネリ感は否めませんが・・・。

冬季限定ボンボンショコラ事件(おすすめ度★★★★★)

米澤穂信さんの2024年に出版された作品です。『小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい......。 』(東京創元社HP内容紹介より引用)というお話です。安定の面白さです。間違いないです。

ブラック・ショーマンと覚醒する女たち(おすすめ度★★★★★)

東野圭吾さんの2024年に出版された作品です。『亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。果たして嘘をついているのはどちらなのか――。謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語。』(光文社HPあらすじより引用)という内容です。連作短編集なのですが、私は「相続人を宿す女」が一番面白かったです。

アイネクライネナハトムジーク(おすすめ度★★★☆☆)

伊坂幸太郎さんの2014年に出版された連作短編集です。『妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL...。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。』(紀伊国屋書店HPより引用)という内容です。登場人物相関図がないと全体を把握することは無理です。

婚活マエストロ(おすすめ度★★★★★)

宮島未奈さんの2024年に出版された作品です。『40歳のこたつ記事ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの小さな事務所...手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、生真面目にマイクを握るスーツ姿の美女・鏡原奈緒子。彼女は脅威のカップル成立率を誇る伝説の司会者"婚活マエストロ"だという。その見事な進行で、参加者は完全に鏡原の掌の上。シニア向け婚活パーティーから、琵琶湖に向かう婚活バスツアーまで、いつだってマエストロは絶好調だ。気付けば事業を手伝うことになった猪名川だが、鏡原への謎は深まるばかりで...。 』(紀伊国屋書店HP内容説明より引用)という内容です。描かれる世界はとても地味ですが、結構引き込まれます。

文系のための東大の先生が教える70歳の取扱説明書(おすすめ度★★★★★)

2023年に出版された本です。『年齢を重ねる中で,70歳という年齢は,本格的に体の衰えを感じる年代だといわれています。日本人の平均寿命は80歳をこえていますが,健康で自立して生活できる期間を意味する「健康寿命」は男女それぞれ72歳と75歳です。70歳は,一つのターニングポイントといえるでしょう。一方で,心は不思議な変化を見せることがあります。体が衰えていくにもかかわらず,高齢者が感じる幸福度は決して低くないようです。本書では,老化による体と心の変化のしくみや,老化との向き合い方,そして老化への対策まで,生徒と先生の対話を通してやさしく解説します。本書を読み,高齢期を健やかに過ごすヒントにしてください。』(Newton HPより引用)という内容です。読み物として面白いです。ただ、結局現状で出来ることは体重・血圧のチェック・食べ過ぎを避けて適度に運動して睡眠しっかり取ることみたいですね。

砂上のファンファーレ(おすすめ度★★★★★)

早見和真さんの2011年に出版された作品です。『母は病気になった。父は借金に苦しんでいた。兄は嫁とすれ違い、弟は大学をやめる。どん底かと思った底が抜けるような苦悩の連続。ただどんな苦しみが迫り、足場が揺らいでも、壊せないものがある。「それが家族なんだ」と物語は叫んでいる。家族それぞれのキャラクターが立ち、テンポ良く話が進む。こんなにうまくいくものか、と思いながらも、期待してしまう希望を裏切らない。人間の無力さを感じる時代だからこそ、ど真ん中、直球勝負が心地良い。』(好書好日HPより引用)という内容です。前半は絶望しかないのですが、そこを耐えて読み進めてください。良かったです。
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