私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

本を守ろうとする猫の話(おすすめ度★★★★★)

夏川草介さんの2017年に出版された作品です。『夏木林太郎は、一介の高校生である。幼い頃に両親が離婚し、さらには母が若くして他界したため、小学校に上がる頃には祖父の家に引き取られた。以後はずっと祖父との二人暮らしだ。祖父は町の片隅で「夏木書店」という小さな古書店を営んでいる。その祖父が突然亡くなった。面識のなかった叔母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るために林太郎の力を借りたいのだという。 』(小学館HPより引用)という内容です。人にとって本とはどのような存在かを問う内容です。読書が好きな方、ぜひご一読下さい。本への向き合い方が少し変わるかも。

ウィステリアと三人の女たち(おすすめ度★★★☆☆)

川上未映子さんの2018年に出版された作品です。『そしてわたしはいったい今、どこにいるんだろう――。同窓会で、デパートで、女子寮で、廃墟となった屋敷で、彼女たちは不確かな記憶と濛々たる死の匂いに苛まれる......。さまざまな境遇に置かれた四人の女性に訪れる、ささやかだけど確実な救済の顕現を色彩豊かに描き出す、奇跡のような傑作短篇集! 』(新潮社HPより引用)という内容です。正直、よう分からん内容でした。

始まりの木(おすすめ度★★★★★)

夏川草介さんの2020年に出版された作品です。『藤崎千佳は、東京にある国立東々大学の学生である。所属は文学部で、専攻は民俗学。指導教官である古屋神寺郎は、足が悪いことをものともせず日本国中にフィールドワークへ出かける、偏屈で優秀な民俗学者だ。古屋は北から南へ練り歩くフィールドワークを通して、"現代日本人の失ったもの"を藤崎に問いかけてゆく。学問と旅をめぐる、不思議な冒険が、始まる。"藤崎、旅の準備をしたまえ"』(小学館HP書籍の内容より引用)という内容です。民俗学の「み」の字も知らなかった私にはとても新鮮な内容でした。

黄色い家(おすすめ度★★★★☆)

川上未映子さんの2023年に出版された作品です。『2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶ー黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ〞に手を出すことになる。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい......。 』(中央公論社HPより引用)という内容です。破滅・絶望しかない。ああこんな世界もあるのね・・・というのが正直な感想です。

バベル九朔(おすすめ度★★★★☆)

万城目学さんの2016年に出版された作品です。『俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。巨大ネズミ出没、空き巣事件発生と騒がしい毎日のなか、ついに自信作の大長編を書き上げた。だが、タイトル決めで悩む俺を、謎の"カラス女"が付け回す。ビル内のテナントに逃げこんだ俺は、ある絵に触れた途端、見慣れた自分の部屋で目覚める――外には何故か遙か上へと続く階段と見知らぬテナント達が。「バベル九朔」に隠された壮大な秘密とは?』(角川文庫HPより引用)という内容です。面白いのだがちょっと難解すぎる。終盤訳分からんのは私だけか?

生命の略奪者(おすすめ度★★★★☆)

知念美希人さんの2022年に出版された作品です。『東京から新横浜へと向かう新幹線、移植のための心臓を運んでいたコーディネーターが襲撃され、臓器が奪われた。さらに、同様の事件が天医会総合病院でも発生する。心臓、肺、肝臓、腎臓。生命のリレーの最中、踏みにじられる死者たちの遺志。いったい誰が、何の目的で? 天久鷹央は真相解明に乗り出すが、その動機は思いもよらぬものだった......。 』(新潮社HPより引用)という内容です。誠に個人的で勝手な意見ですが・・・面白いけど、新鮮味がない。

ザ・万字固め(おすすめ度★★★★★)

万城目学さんの2013年に出版された作品です。『ひょうたんを愛する「全日本愛瓢会」に入会したり、2011年の東京電力株主総会に潜入したり、深夜にPSPのカードと格闘したり...。 大人気作家、万城目学氏の、めくるめく日常。地元大阪の話、少年時代の話から、無限・四次元・宇宙にまで想いを馳せ、そしてラストは...!?ウルトラ級のエッセイ集、誕生!!』(ナツメ社HPより引用)という内容です。ウルトラ級かどうかは別として、普通に面白いです。

八月の御所グラウンド(おすすめ度★★★★☆)

万城目学さんの2023年に出版された作品です。『死んだはずの名投手とのプレーボール・戦争に断ち切られた青春。京都が生んだ、やさしい奇跡。女子全国高校駅伝;都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。謎の草野球大会;借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは・・・』(文藝春秋BOOKS HPより引用)という内容です。今回の直木賞受賞作品なので、めっちゃ期待して読んだのですが・・・何かこう、インパクトに欠けるというか、焦点が定まらないというか、そんな印象でした。どちらかというと、表題作より「十二月の都大路上下ル」の方が面白かったと思う。

パーマネント神喜劇(おすすめ度★★★☆☆)

万城目学さんの2017年に出版された作品です。『デートの途中、突然時が止まった。動かない街に現れたのは、「神」と名乗る二人の男。ペラペラまくしたてる二人に肩を叩かれ戻った世界は、あれ、何かが違う......? 万城目ワールド、ここにあり! アヤしげな「神様」に願いを託し、叶えられたり振り回されたりする人たちの、わちゃわちゃ神頼みエンターテインメント。 』(新潮社HPより引用)という内容です。正直、今一つでした。ぼんやりと面白いのですが、心を打つものが無かったです。

鴨川ホルモー(おすすめ度★★★★★)

万城目学さんの2006年に出版された作品です。『ホルモー? ホルモンではなく、ホルモー?かつての王城の地、ここ京都で脈々と受け継がれてきた「ホルモー」とはなんぞや!?主人公安倍は大学に入学して間もなく、京都青竜会と名乗る謎のサークルから勧誘を受ける。その新歓コンパで、安倍は同じ新入生の女子に一目ぼれしてしまう。一方で徐々に明らかになる サークルの隠された目的とは......。壮大なる歴史的スケールで冴えない大学生の悲喜こもごもの日常を描く、伸びやかで爽やかな青春小説!』(産業編集センターHPより引用)という内容です。設定はメチャクチャですが、青春小説です。面白くて素敵な内容です。「ホルモー六景」の楠木さんや高村君の恋物語にちゃんと繋がっているので、やはりこっちから読むべき。
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