私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

幸せのプチ(おすすめ度★★★★★)

朱川湊人さんの2016年に出版された作品です。『夜中になると町を歩き回るという、銀色の仮面をつけた男。不気味な男の正体を探る少年に、中年の警官は言った。「あの人は悪いことはしないから安心していい。いつか君にもわかるときがくる」―都電が走るこの下町には、どこか不思議で、ささやかな奇跡が起きる。ほっぺが落ちる「ほそ長いコロッケパン」に、みかければラッキーな「白い野良犬」、迷路のような道路の先にそびえる銭湯の高い煙突、赤い公衆電話。その町に出かければ、若い自分が残してきた苦い記憶、生きている限り忘れないあの光景に出会えるのだろうか。町の名は、琥珀(こはく)―1970&1980年代の懐かしいアイテム、思い出を背景に繰り広げられる、ひとりひとりの切実な人生模様。 』(文藝春秋BOOKS HPより引用)という内容です。連作集で、どの作品も面白いです。涙腺決壊は、「オリオン座の怪人」ですね。

スポーツメンタル入門(おすすめ度★★★☆☆)

2023年に出版された本です。『これまでのメンタルの勉強をしたものの、うまくパフォーマンスにつなげられなかった選手や指導者の方々のために新しいメンタルの考え方や指導法を解説しています。また、本書に掲載しているワークを実践して、メンタルを変える最初の一歩を踏み出しましょう。 』(イースト・プレスHP内容紹介より引用)という内容です。勉強にはなりましたが・・・実践するの相当面倒くさいっす。

花まんま(おすすめ度★★★☆☆)

朱川湊人さんの2005年に出版された作品です。『母と二人で大切にしてきた幼い妹が、ある日突然、大人びた言動を取り始める。それには、信じられないような理由があった......(表題作)。昭和30~40年代の大阪の下町を舞台に、当時子どもだった主人公が体験した不思議な出来事を、ノスタルジックな空気感で情感豊かに描いた全6篇。 』(文春文庫HPより引用)という内容です。全体として、暗くて重い。

タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース(おすすめ度★★★★★)

窪美澄さんの2022年に出版された作品です。『都心の古ぼけた団地で5歳上の姉・七海と暮らすみかげ。父とは死別し、母は数年前に出て行ったきり。デリヘルで家計を支える姉に心苦しさを覚えながらも、ぜんそく持ちで、かつ高校でいじめに遭い、夜の学校に通っていることもあり、自分の無力さにうちひしがれて、未来に希望が持てず「死」に惹かれはじめる。そんな彼女の前に団地警備団を名乗る奇妙な老人・ぜんじろうが現れ、みかげの日常が変わっていく― 』(筑摩書房HPあらすじより引用)という内容です。むーちゃんと倉梯君がいい奴で、やっぱり友達大事よね。

財布は踊る(おすすめ度★★★★☆)

原田ひ香さんの2022年に出版された作品です。『会社の同僚と平凡な結婚をし、ひとり息子にも恵まれ、専業主婦として穏やかに暮らす葉月みづほ。彼女はある夢を実現するために、生活費を切り詰め、人知れず毎月二万円を貯金していた。二年以上の努力が実り、夢を実現した喜びも束の間、夫に二百万円以上の借金があることが発覚して――。様々な事情で「今より少し、お金がほしい」人達の、切実な想いと未来への希望を描く! 』(新潮社HPより引用)という内容です。面白いけど・・・感動は、ない。

恋愛仮免中(おすすめ度★★★★★)

2017年に出版された短編集です。『結婚を焦るOL、大人の異性に心を震わせる少年と少女、残り時間の少ない夫婦...。人の数だけ、恋の形はある。豪華恋愛アンソロジー。 』(hontoHPより引用)という内容です。私は荻原浩さんの「アポロ11号はまだ飛んでいるか」がダメでした。久し振りの涙腺崩壊でした。

新しい星(おすすめ度★★★★★)

彩瀬まるさんの2021年に出版された作品です。『幸せな恋愛、結婚だった。これからも幸せな出産、子育てが続く......はずだった。順風満帆に「普通」の幸福を謳歌していた森崎青子に訪れた思いがけない転機――娘の死から、彼女の人生は暗転した。離婚、職場での理不尽、「普通」からはみ出した者への周囲の無理解。「再生」を期し、もがけばもがくほど、亡くした者への愛は溢れ、「普通」は遠ざかり......。(表題作「新しい星」)  』(文藝春秋HPより引用)という内容です。ものの見方・感じ方・考え方・自身はどう在るべきか・どう在りたいのかなど色々と考えさせられました。

追想五断章(おすすめ度★★★★★)

米澤穂信さんの2009年に出版された作品です。『大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語」を探して欲しい、という依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり-。五つの物語に秘められた真実とは?青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ。 』(hontoHP商品説明より引用)という内容です。やや難解で集中して読まないとついていけませんが、面白かったです。

妖し(おすすめ度★★★★★)

2019年に出版された短編集です。『それは不思議な夢か? それとも妄想か? あなたが今見ている世界は本物ですか...。10人の豪華執筆陣による奇譚小説アンソロジー。』(文春文庫HP商品説明より引用)という内容です。自分としてはやはり米澤穂信さんの「わたしキャベンディッシュ」が一番でした。

一橋桐子の犯罪日記(おすすめ度★★★★★)

原田ひ香さんの2020年に出版された作品です。『老親の面倒を見てきてた桐子は、気づけば結婚もせず、76歳になっていた。両親をおくり、わずかな年金と清掃のパートで細々と暮らしているが、貯金はない。同居していた親友のトモは病気で先に逝ってしまった。唯一の家族であり親友だったのに......。このままだと孤独死して人に迷惑をかけてしまう。絶望を抱えながら過ごしていたある日、テレビで驚きの映像が目に入る。収容された高齢受刑者が、刑務所で介護されている姿を。これだ! 光明を見出した桐子は、「長く刑務所に入っていられる犯罪」を模索し始める。』(徳間書店HP編集長からのコメントより抜粋)という内容です。面白くて一気読みでした。昨年秋にドラマ化されてました。これは観たかった・・・。
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