私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

久遠の檻(おすすめ度★★★★☆)

知念実希人さんの2021年に出版された作品です。『かつてアイドルとして芸能活動をしていた少女、楯石希津奈。十五年以上の時を経て、彼女がまったく同じ容姿で現れたことに驚いた精神科部長の墨田淳子は、統括診断部の天久鷹央に診察を依頼する。だが、検査をしようとした矢先、父親が現れ、希津奈は連れ去られてしまう......。ミイラ化した遺体。自殺からの復活。相次ぐ不可思議な現象の真実とは? 現役医師が描く医療ミステリー!』(新潮社HP書誌情報より引用)という内容です。ちょっとライト過ぎるライトノベルですが、まあ面白いです。深く考えさせられるとか、感動したとかは一切無し。

山女日記(おすすめ度★★★★☆)

湊かなえさんの2014年に出版された作品です。『真面目に、正直に、懸命に生きてきた。私の人生はこんなはずではなかったのに......。誰にも言えない「思い」を抱え、一歩一歩、山を登る女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。女性の心理を丁寧に描き込み、共感と感動を呼ぶ連作長篇。 』(幻冬舎HP書籍詳細より抜粋)という内容です。私も富士山登頂した時の感動は今でも鮮明に覚えています。山、いいっすよ。

思い出が消えないうちに(おすすめ度★★★☆☆)

川口俊和さんの2018年に出版された作品で、「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ第三作です。今回は 第1話「ばかやろう」が言えなかった娘の話 第2話「幸せか?」と聞けなかった芸人の話 第3話「ごめん」が言えなかった妹の話 第4話「好きだ」と言えなかった青年の話 です。期待通りの内容ですが・・・どうしても新鮮味に欠けてきます。それと、第4話が・・・重い。重すぎる。

自分の価値(おすすめ度★★☆☆☆)

曽野綾子さんの2020年に出版された作品です。『「生き方の軸」の見つけ方。今、手にしているわずかな幸福を発見して喜べるか。・こうあらねばならない、という生活はしない。・自分だけが持っている特質を生かして生きる。・弱さは財産であり、幸運である。・人を愛する、ということは、身近な存在から愛することだ。・心配することはない。ものごとはすべて変化する。・どん底の気分も、現実的な方法で切り抜けた。・人はある能力によって、他人に思い出してもらえる時に幸福なのだ。・年をとるほど、私は人間の自然さが好きになった 。』(扶桑社HPこの本の内容より引用)という内容です。一つ一つの内容が短すぎて心に響きませんでした。

今はちょっと、ついてないだけ(おすすめ度★★★★★)

伊吹有喜さんの2016年に出版された作品です。『かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で一躍脚光を浴びた、「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹。バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に完済し、気付けば四十代。夢も恋人もなく、母親の家からパチンコに通う日々。ある日、母親の友人・静枝に写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、ずっと忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。もう一度やり直そうと上京して住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まり......。』(光文社HP書籍詳細より引用)という内容です。タイトル通り、ここから前を向いて進もうという気持ちになれます。宮川が思いの外いいヤツでカッコいい。

情熱のナポリタン(おすすめ度★★★☆☆)

伊吹有喜さんの2017年に出版された作品です。『かつて新宿追分と呼ばれた街の、〈ねこみち横丁〉という路地の奥に「BAR追分」はある。〈ねこみち横丁〉振興会の管理人をしながら脚本家を目指す宇藤輝良は、コンクールに応募するためのシナリオを書き上げたものの、悩んでいることがあって......。両親の離婚で離れて暮らす兄弟、一人息子を育てるシングルマザー、劇団仲間に才能の差を感じ始めた男――人生の分岐点に立った人々が集う「BAR追分」。客たちの心も胃袋もぐっと掴んで離さない癒しの酒場に、あなたも立ち寄ってみませんか? 大人気シリーズ第三弾。』(角川春樹事務所HP書籍情報より引用)という内容です。やっぱり第4話の情熱のナポリタンが一番良かったです。空開さんの「すべてを突破するのはあきらめの悪さ。言い換えれば情熱さ。」という言葉、かっこええなあ。

彼方の友へ(おすすめ度★★★★★)

伊吹有喜さんの2017年に出版された作品です。『平成の老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった――戦前、戦中、戦後という激動の時代に、情熱を胸に生きる波津子とそのまわりの人々を、あたたかく、生き生きとした筆致で描く、著者の圧倒的飛躍作。 』(実業之日本社HP内容紹介より抜粋)という内容です。熱い情熱、良いよねえ。自分がそんな生き方をしてこなかっただけに、憧れます。

琥珀の夏(おすすめ度★★★★★)

辻村深月さんの2021年に出版された作品です。『かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえる。小学生の頃に参加した〈ミライの学校〉の夏合宿。そこには自主性を育てるために親と離れて共同生活を送る子どもたちがいて、学校ではうまくやれない法子も、合宿では「ずっと友達」と言ってくれる少女に出会えたのだった。もし、あの子が死んでいたのだとしたら......。30年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と罪があふれだす。 』(文藝春秋HP作品紹介より抜粋)という内容です。子供の方が、人間関係に敏感で繊細だと思う。自意識が高いから?他人に依存する領域が大きいから?何だろうね?問答しようか。

月下のサクラ(おすすめ度★★★★☆)

柚月裕子さんの2021年に出版された作品です。『事件現場で収集した情報を解析・プロファイリングをし、解決へと導く機動分析係。森口泉は機動分析係を志望していたものの、実技試験に失敗。しかし、係長・黒瀬の強い推薦により、無事配属されることになった。鍛えて取得した優れた記憶力を買われたものだったが、特別扱い「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう。自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな折、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚で、やがて殺人事件へと発展してしまう......。 』(徳間書店HPこの本の内容より引用)という内容です。前作「朽ちないサクラ」を読んだ時も思ったのだが・・・公安警察ってそんなに怖い組織なのか?

オムライス日和(おすすめ度★★★★☆)

伊吹有喜さんの2016年に出版された作品です。『有名電機メーカーに勤める菊池沙里は、大学時代にゼミで同期だった宇藤輝良と再会する。卒業して五年、宇藤は「ねこみち横丁振興会」の管理人をしながら、脚本家になる夢を追い続けているという。数日後、友人の結婚式の二次会後に、宇藤がよくいるというねこみち横丁のBAR追分に顔を出した沙里だったが......(「オムライス日和」より)。昼はバールで夜はバー――二つの顔を持つBAR追分で繰り広げられる人間ドラマが温かく胸に沁みる人気シリーズ第二弾。』(角川春樹事務所HP書籍情報より抜粋)という内容です。シリーズものなので新鮮味は無いですが、安定した面白さです。
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