私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

朽ちないサクラ(おすすめ度★★★★☆)

柚木裕子さんの2015年に出版された作品です。『警察のあきれた怠慢のせいでストーカー被害者は殺された!? 警察不祥事のスクープ記事。新聞記者である親友に裏切られた......口止めした森口泉は愕然とする。情報漏洩の犯人探しで県警内部が揺れる中、親友が遺体となって発見された。警察広報職員の泉は、警察学校の同期・磯川刑事と独自に調査を始める。次第に核心に迫る二人の前にちらつく新たな不審の影。事件の裏には思いも寄らぬ醜い闇が潜んでいた......。』(徳間書店HPこの本の内容より引用)という内容です。普段読まないジャンルの本で面白かったですが・・・ラストがちょっとすっきりしないです。

雲を紡ぐ(おすすめ度★★★★☆)

伊吹有喜さんの2020年に出版された作品です。『いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり......。実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた――。 』(文藝春秋BOOKSHP作品紹介より抜粋)という内容です。ラストが元鞘というのが・・・何か無難すぎ。(と個人的には思う。)

ぼくのメジャースプーン(おすすめ度★★★★★)

辻村深月さんの2006年に出版された作品です。『ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。』(講談社BOOK倶楽部HP内容紹介より引用)という内容です。「罪」と「罰」についてものすごく考えさせられます。ただ、「ぼく」が小学4年生というのは・・・賢すぎ。ちょっと無理があると思うが。

風待ちのひと(おすすめ度★★★★★)

伊吹有喜さんの2009年に出版された、彼女のデビュー作品です。『心の風邪"で休職中の39歳のエリートサラリーマン・哲司は、亡くなった母が最後に住んでいた美しい港町、美鷲を訪れる。哲司はそこで偶然知り合った喜美子に、母親の遺品の整理を手伝ってもらうことに。疲れ果てていた哲司は、彼女の優しさや町の人たちの温かさに触れるにつれ、徐々に心を癒していく。喜美子は哲司と同い年で、かつて息子と夫を相次いで亡くしていた。癒えぬ悲しみを抱えたまま、明るく振舞う喜美子だったが、哲司と接することで、次第に自分の思いや諦めていたことに気づいていく。少しずつ距離を縮め、次第にふたりはひかれ合うが、哲司には東京に残してきた妻子がいた――。』(ポプラ社HP書籍の内容より引用)という内容です。ネタバレで申し訳ないが・・・ハッピーエンドで本当に良かった。

三月の招待状(おすすめ度★★★☆☆)

角田光代さんの2008年に出版された作品です。『8歳年下の彼氏と暮らす充留は、ある日、大学時代からの友人夫婦の「離婚式」に招かれる。昔の仲間が集まるそのパーティで、充留は好きだった男と再会するが、彼は人妻となった麻美とつきあいはじめ...。出会って15年、10代から30代へと年齢を重ねた仲間たち。友情、憧れ、叶わなかった想い-再会をきっかけによみがえるあの頃の記憶と、現在の狭間で揺れる姿を描く、大人の青春小説。』(hontoHP商品説明より引用)という内容です。うーん、やっぱり人の「親」になるのが一番大きな分岐点なのでは。恋愛は消滅するし、結婚も戸籍にログは残るが解消できる。でも「親」という立場は子供がいなくならない限り続くし、「親」に青春は・・・無い、というか似合わないよな。

BAR追分(おすすめ度★★★★★)

伊吹有喜さんの2015年に出版された作品です。『新宿三丁目の交差点近く――かつて新宿追分と呼ばれた街の「ねこみち横丁」の奥に、その店はある。そこは、道が左右に分かれる、まさに追分だ。BAR追分。昼は「バール追分」でコーヒーやカレーなどの定食を、夜は「バー追分」で本格的なカクテル、ハンバーグサンドなど魅力的なおつまみを供する。人生の分岐点で、人々が立ち止まる場所。昼は笑顔がかわいらしい女店主が、夜は白髪のバーテンダーがもてなす新店、二つの名前と顔でいよいよオープン!』(角川春樹事務所HP書籍情報より引用)という内容です。私は第2話「父の手土産」で涙腺崩壊でした。

恋のゴンドラ(おすすめ度★★★★★)

東野圭吾さんの2016年に出版された連作短編集です。『都内で働く広太は、合コンで知り合った桃実とスノボ旅行へ。ところがゴンドラに同乗してきた女性グループの一人は、なんと同棲中の婚約者だった。ゴーグルとマスクで顔を隠し、果たして山頂までバレずに済むのか。やがて真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込み、衝撃の愛憎劇へと発展していく』(実業之日本社HPあらすじより引用)という内容です。衝撃の愛憎劇というほど深刻ではないです。「馬鹿だねえこいつら」レベルです。楽しめました。

元彼の遺言状(おすすめ度★★★★★)

新川帆立さんの2021年に出版されたデビュー作です。『 「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。学生時代に彼と3か月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家の主催する「犯人選考会」に参加することとなった。数百億円とも言われる財産の分け前を獲得するべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。一方、麗子は元カノの一人としても軽井沢の屋敷を譲り受けることになっていた。ところが、避暑地を訪れて手続きを行なったその晩、くだんの遺書が保管されていた金庫が盗まれ、栄治の顧問弁護士であった町弁が何者かによって殺害されてしまう――』(honto HP 本の内容より抜粋)という内容です。一晩で一気読みしました。面白いです。

ミッドナイト・バス(おすすめ度★★★★★)

伊吹有喜さんの2014年に出版された作品です。『東京での忙しすぎるデベロッパーの仕事を辞め、故郷の新潟で深夜バスの運転手をしている利一。ある夜、バスに乗ってきたのは16年前に別れた妻だった━━。会社を辞め、家に戻ってきた理由を言い出せずにいる長男、結婚と夢の間で揺れる長女、再婚した夫の浮気と一人暮らしの父の介護で悩む元妻、そして利一も、若い恋人との結婚に踏み出せずにいる......人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。家族の崩壊で一度止まった時を、それぞれが進めることができるのか━━。 』(文藝春秋HP作品紹介より抜粋)という内容です。ラスト、もうちょっと描いて欲しかったー。

四十九日のレシピ(おすすめ度★★★★★)

伊吹有喜さんの2010年に出版された作品です。『母・乙美が亡くなった。ある「レシピ」を残して。それは、離れてしまった家族を再び呼び集め、奇跡のような時間をもたらす処方箋。』(ポプラ社HP書籍紹介より引用)とう内容です。ラストはね・・・「うおお!やられた!!」的です。めっちゃいいですよ。
アイテム: 191 - 200 / 423
<< 18 | 19 | 20 | 21 | 22 >>