私(カズヤ)は図書館好きなんです。
ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。
最近読んだ本
ジゼル(おすすめ度★★★★★)
秋吉理香子さんの2017年に出版された作品です。『東京グランド・バレエ団の創立15周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、如月花音は準主役のミルタに抜擢される。このバレエ団では15年前、ジゼル役のプリマ・姫宮真由美が代役の紅林嶺衣奈を襲った末に死亡する事件が起き、「ジゼル」はタブーとなっていた。そんな矢先、目撃された真由美の亡霊。公演の準備を進める中、配役の変更で団員の間には不協和音が生じ、不可解な事件が相次いで......。これはすべて真由美の"呪い"なのか?「ジゼル」の封印を解いた時、悲劇的な死を遂げたプリマの想いが甦る――!!嫉妬と愛憎渦巻く、小説版『ブラック・スワン』がここに誕生。華麗なるバレエ・ミステリー開幕!』(小学館HP書籍の内容より引用)という内容です。犯人は誰かより、「カーテンコール」の内容の方がびっくりです。面白いです。が、やはり「ジゼル」→「眠れる美女」で読んだ方が良いです。
眠れる美女(おすすめ度★★★★★)
秋吉理香子さんの2020年に出版された作品です。『「ジゼル」の事件を乗り越え、新設された東京スペリオール・バレエ団。旗揚げ公演「眠れる森の美女」を"バレエ界の至宝"シルヴィア・ミハイロワが演出することになり、団員たちは歓喜する。しかし、客演が決まった世界的プリマのユリカ・アサヒナは我が儘で、人間関係に軋みが生じていく。そして、悪の精"カラボス"を名乗る人物から不気味な脅迫状が届き、小道具の糸車の針でダンサーが次々に毒殺される――再び存続の危機に陥ったバレエ団。カラボスとは何者なのか?その意図は何なのか?大反響『ジゼル』の衝撃再び!嫉妬と愛憎渦巻くバレエ・ミステリー第2弾! 』(小学館HP書籍の内容より引用)という内容です。普段全く縁もゆかりもないバレー界を舞台にした物語なので、新鮮でした。
名前探しの放課後(下)(おすすめ度★★★★★)
『坂崎あすなは、自殺してしまう「誰か」を依田いつかとともに探し続ける。ある日、あすなは自分の死亡記事を書き続ける河野という男子生徒に出会う。彼はクラスでいじめに遭っているらしい。見えない動機を抱える同級生。全員が容疑者だ。「俺がいた未来すごく暗かったんだ」2人はXデーを回避できるのか。』(講談社文庫「内容紹介」より引用)という内容です。ラストの展開は、正直そうなるかと思っていたのですが・・・エピローグが一番びっくりです。この作品を読む前に必ず「ぼくのメジャースプーン」を読んでおいて下さい。辻村深月ワールド、やっぱり良いです。
名前探しの放課後(上)(おすすめ度★★★★★)
辻村深月さんの2007年に出版された作品です。『依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。 』(講談社文庫「内容紹介」より引用)という内容です。
エレジーは流れない(おすすめ度★★★☆☆)
三浦しおんさんの2021年に出版された作品です。『進路の悩み、家庭の事情、悪友たちとのバカ騒ぎ。のどかな温泉街で、少年は自分を知り、他人を知り、大人になっていく。三浦しおん絶品の青春小説。』(双葉社HP本の紹介より引用)という内容です。読んだ後何にも残らないけど、まあ普通に面白い。
朽ちないサクラ(おすすめ度★★★★☆)
柚木裕子さんの2015年に出版された作品です。『警察のあきれた怠慢のせいでストーカー被害者は殺された!? 警察不祥事のスクープ記事。新聞記者である親友に裏切られた......口止めした森口泉は愕然とする。情報漏洩の犯人探しで県警内部が揺れる中、親友が遺体となって発見された。警察広報職員の泉は、警察学校の同期・磯川刑事と独自に調査を始める。次第に核心に迫る二人の前にちらつく新たな不審の影。事件の裏には思いも寄らぬ醜い闇が潜んでいた......。』(徳間書店HPこの本の内容より引用)という内容です。普段読まないジャンルの本で面白かったですが・・・ラストがちょっとすっきりしないです。
雲を紡ぐ(おすすめ度★★★★☆)
伊吹有喜さんの2020年に出版された作品です。『いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり......。実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた――。 』(文藝春秋BOOKSHP作品紹介より抜粋)という内容です。ラストが元鞘というのが・・・何か無難すぎ。(と個人的には思う。)
ぼくのメジャースプーン(おすすめ度★★★★★)
辻村深月さんの2006年に出版された作品です。『ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。』(講談社BOOK倶楽部HP内容紹介より引用)という内容です。「罪」と「罰」についてものすごく考えさせられます。ただ、「ぼく」が小学4年生というのは・・・賢すぎ。ちょっと無理があると思うが。
風待ちのひと(おすすめ度★★★★★)
伊吹有喜さんの2009年に出版された、彼女のデビュー作品です。『心の風邪"で休職中の39歳のエリートサラリーマン・哲司は、亡くなった母が最後に住んでいた美しい港町、美鷲を訪れる。哲司はそこで偶然知り合った喜美子に、母親の遺品の整理を手伝ってもらうことに。疲れ果てていた哲司は、彼女の優しさや町の人たちの温かさに触れるにつれ、徐々に心を癒していく。喜美子は哲司と同い年で、かつて息子と夫を相次いで亡くしていた。癒えぬ悲しみを抱えたまま、明るく振舞う喜美子だったが、哲司と接することで、次第に自分の思いや諦めていたことに気づいていく。少しずつ距離を縮め、次第にふたりはひかれ合うが、哲司には東京に残してきた妻子がいた――。』(ポプラ社HP書籍の内容より引用)という内容です。ネタバレで申し訳ないが・・・ハッピーエンドで本当に良かった。
三月の招待状(おすすめ度★★★☆☆)
角田光代さんの2008年に出版された作品です。『8歳年下の彼氏と暮らす充留は、ある日、大学時代からの友人夫婦の「離婚式」に招かれる。昔の仲間が集まるそのパーティで、充留は好きだった男と再会するが、彼は人妻となった麻美とつきあいはじめ...。出会って15年、10代から30代へと年齢を重ねた仲間たち。友情、憧れ、叶わなかった想い-再会をきっかけによみがえるあの頃の記憶と、現在の狭間で揺れる姿を描く、大人の青春小説。』(hontoHP商品説明より引用)という内容です。うーん、やっぱり人の「親」になるのが一番大きな分岐点なのでは。恋愛は消滅するし、結婚も戸籍にログは残るが解消できる。でも「親」という立場は子供がいなくならない限り続くし、「親」に青春は・・・無い、というか似合わないよな。
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