私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

波に乗る(おすすめ度★★★☆☆)

はらだみずきさんの2015年に出版された作品です。入社1ヶ月で会社を辞めた緒方文哉。その直後、父芳雄が急死する。数年来音信不通で一人千葉館山に移住していた父。父の遺品整理をしていく中で、文哉が知らなかった父の姿が徐々に明らかになっていく・・・。という内容です。父・息子間の確執⇒理解⇒自身の成長というある種定番の展開ではあるのですが。これね、知らなかった父が思っていたより素敵な場合は良いのですが、逆の場合はイタいよな。

ぼくの最高の日(おすすめ度★★★★★)

はらだみずきさんの2013年に出版された作品です。短編集なのですが、一部ストーリーが繋がっている連作短編です。初めて読んだ作家さんですが、めっちゃ良いです。「~活字が像を結び、物語の風景が私を包み込む。いつのまにか自分ではないだれかの人生を生きている~」(本文より抜粋)まさにそんな感じです。

ボーイミーツガールの極端なもの(おすすめ度★★★★★)

山崎ナオコーラさんの2015年に出版された作品です。この作家さんの作品は短編集の中の1つとして読んだことはあったのですが、今回初めて1冊の作品として読みました。色んな形の恋愛を、その主人公視点で描いています。短編集のようでそうでないような内容です。結局、「第9話 絶対的な恋なんてない」という事ですかね。面白いです。

幸福な食卓(おすすめ度★★★★★)

瀬尾まいこさんの2004年に出版された作品です。仕事を辞め、父親を辞めると言い出した父・家を出た母・進学しない兄。家の中はかなりおかしな状況だが、それでも佐和子の日常は続く。何とかバランスをとりつつ、みんなそれぞれ少し良い方向に進んでいくと思われたのだが・・・という内容です。「突発的に起こる深刻な問題や課題」と「日々の食事(暮らし)」は同時進行であり、淡々とやり過ごすことで活路を見いだせる事もありますよね。最終章は「嘘やろ!?」的展開です。内容は言えませんが。読みやすいし面白いです。お勧めです。

おしまいのデート(おすすめ度★★★★★)

瀬尾まいこさんの2011年に出版された短編集です。自分的にどれが一番かというと、王道で泣ける「ランクアップ丼」か絶妙の切り口で唸らせる「ファーストラブ」か・・・。迷うところです。でもどの作品も良かったです。

社会人大学人見知り学部卒業見込(おすすめ度★★★★☆)

オードリー若様の2013年に出版されたデビュー作です。やっぱり面白いです。方向性は全くブレてません。が、文体・表現がかなり青いので★4つとしました。やはり読む順番としては出版された順に「社会人~」→「表参道~」→「ナナメ~」の方が楽しめたかなあ。

許されようとは思いません(おすすめ度★★★★★)

芦沢央さんの2016年に出版されたミステリー短編集です。先日、FMラジオで紹介されているのを聞き、読んでみました。そもそもミステリーはあまり読まないし、この作家さんも初めてでしたが・・・面白いです!5編一気読みでした。「目撃者はいなかった」が一番良かったです。ただ、読んだ後が・・・沈む。

ひと(おすすめ度★★★☆☆)

小野寺史宜さんの2018年に出版された作品です。以前読んだ「ライフ」と同系統の内容です。要するにパッとしない青年が周りの人と関わる中で成長していくという話です。読みやすいし、まあ面白いんですけど・・・何かなあ・・・という感想です。

まひるの散歩(おすすめ度★★★☆☆)

角田光代さんの2012年に出版された作品です。「散歩」シリーズ第2作です。角田ファンは楽しめますが、正直マンネリ感は否めないかと。

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬(おすすめ度★★★★★)

オードリー若林正恭さんの2017年に出版された作品です。キューバへの一人旅を綴った旅行記です。でもこれがね・・・深いのよ。彼がずっと抱いてきたコンプレックス・社会に対する憤り・無き父への想いなどがこの旅に重ねて描かれていてね・・・。ラスト2章はもうダメでした。泣いちゃうのよ。50のオッサンが。自分がリトルトゥースで本当に良かったと改めて思いました。
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