私(カズヤ)は図書館好きなんです。
ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。
最近読んだ本
よなかの散歩(おすすめ度★★★★☆)
角田光代さんの2011年に出版された作品です。雑誌「オレンジページ」の連載を単行本にしたものです。「食」「人」「暮」などのテーマに沿った短いエッセイ集で、(自分を含め)彼女のファンにとっては彼女の人となりを感じられる楽しい内容です。数時間で読んでしまいました。
傑作はまだ(おすすめ度★★★★☆)
瀬尾まいこさんの2019年に出版された作品です。小説家である加賀野正吉の家に、突然「息子」がやってきた。生まれてから一度も会った事の無い息子。月に一度母親に養育費を支払い、その代わりに写真を一枚もらうだけの関係である息子。初対面の二人がいきなり同居!一体どうなっていくのか・・・という内容です。テーマとしては重くなりそうですが、息子の智君がひょうひょうとしたいい奴なんですよ。そんな息子に振り回される中で、正吉に今まで感じたことの無い息子への想いが芽生えてくるのです。瀬尾さんの作品は初めて読んだのですが、面白いです。易しい文体ですし、引き込まれていきます。良かったです。
傲慢と善良(おすすめ度★★★★★)
辻村深月さんの2019年に出版された作品です。婚活で知り合った架と真実。婚約して、いよいよ結婚という時に突如真実が失踪してしまう。架は過去に真実が受けたストーカー事件との関連を疑い、真実の身辺を調査する。次第に明らかになる架の知らなかった真実のこと。そして事態は思わぬ方向に・・・という内容です。同じ出来事を架の目線で描いた第一部と真実の目線で描いた第二部というお馴染みの構成です。めっちゃ面白いです。睡眠時間ギリギリまで削って先を読みたくなります。
中年クライシス(おすすめ度★★★☆☆)
河合隼雄さんの1993年に出版された作品です。人生で一番安定していると思われていた中年期が、実はとても不安定なものであるという内容です。何故か。それは中年期に人生の転回点を迎えるからだそうな。太陽が上昇から下降に向かうように、成長から退化へ、つまり生から死へ向かう人生の後半をどう受け止めるか。この大きな転回を乗り越えるためには、それ相応の危機が伴うらしい。色々と考えさせられる内容でした。中年の皆様は読んだ方が良いかと思います。ただし・・・読んだ後暗ーい気分になります。
ナナメの夕暮れ(おすすめ度★★★★★)
オードリー若林正恭さんの2018年に出版されたエッセイです。いやあ、メチャクチャ良いです。メチャクチャ共感します。(リトルトゥースだから当然と言えば当然ですが。)リトルトゥースの方もそうで無い方も是非是非お読み下さい。
ライフ(おすすめ度★★★☆☆)
小野寺史宜さんの2019年に出版された本です。主人公の井川幹太さんは20代独身。大学卒業後2度会社を辞め、今はコンビニバイト生活。日々の暮らしの中で人と出会い、関わることによって少しづつ彼が成長していく様を描いています。物語の中のイベントがいかにも実際にありそうなもので、それに対する彼の心情も割とありきたりなもので、何かこう、刺激に欠けると言いましょうか・・・。ほのぼのしてると言えばそうなのですが。
麦本三歩の好きなもの(おすすめ度★☆☆☆☆)
住野よるさんの2019年に出版された作品です。今までの作品はどれもすごく面白かったんですけどねえ。これは・・・主人公がただただウザい。
サバティカル(おすすめ度★★★★☆)
中村航さんの2019年に出版された作品です。サバティカルとは、長期勤続者に対して与えられる長期休暇のこと。仕事を辞め次の仕事の研修が始まるまでの5カ月間、期せずしてサバティカルとなった梶君。やりたかったこと・すべきこと・やり残していたことなどをアプリ「Trello」で管理し、こなしていく中で無意識に封じ込めていた彼自身の心の奥底が見えてくる・・・といった内容です。こんな風に自分と向き合える時間を持てた人は幸せですよね。
家族シアター(おすすめ度★★★★☆)
辻村深月さんの2014年に出版された短編集です。兄弟・親子・祖父と孫など、家族間の心情が描かれています。内容紹介でも取り上げられていた「タイムカプセルの八年」が良かったです。
フォルトゥナの瞳(おすすめ度★★★☆☆)
百田尚樹さんの2014年に出版された作品です。図書館貸し出しランキングで上位にあったため何となく読んでみました。まあ、正直な感想として・・・普通。読みやすいけど、何にも残らん。追記;映画化されて現在公開中なので上位にランキングしていたのですね。知らんかった。
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