私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

海の見える理髪店

2016年直木賞受賞作です。6つの短編からなる短編集です。個人的には「成人式」が一番良かったです。ああこんなけじめのつけ方もあるのかあ・・・この悲しみを乗り越えるにはこれくらい振り切った行動が必要かもな・・・私たち夫婦がもし同じ状況であればどうするだろうか・・・など娘を持つ親としていろんなことを考えてしまいました。

静かな雨

宮下奈都さんのデビュー作です。素朴な疑問として、何で成人女性の宮下さんが若い男性の心情を繊細に描写できるんですかねえ?例えば私が思春期女子の心情を描けるかと考えたら、どう逆立ちしても100%無理でしょうよ。作家さんの想像力(妄想力)って凄いよねー。  

また、同じ夢を見ていた

いやあ、やられました。すっかり住野よるさんのファンになってしまいました。「キミスイ」に続く第2作目ですが、個人的にはこっちの方が断然面白かったです。「人生とは?」という問いを考えたとき、当然実存の世界の中で人・モノと関わりながら生きているのだが、突き詰めていくと最終的には自身の脳内活動なのでは。「体験」という電気信号を受け、それに対して自身の脳がどう反応しどういうログを残すか。それが核心であり、全てなのでは。そうであるなら、その電気信号は実存しようとしまいと、事実であろうとなかろうと、そう大した意味がないのではなかろうか。要するに何を言いたいかというと、『いい本読んで、いい映画観よう。疑似体験もすごーく大事よ』って事。この本を読んでそう感じました。

羊と鋼の森

2016年本屋大賞第1位。まずタイトルで惹きつけられます。で、読み始めるとすぐにタイトルの意味は分かります。(敢えてバラしませんが。)大きな事件やドラマチックな展開は無く淡々とした日常を描いた作品なのですが、登場人物の心情がとても繊細に描かれていて、読んだ後「心が洗われる」といった感じでしょうか。さすがにこの作品は映画化無理でしょう。と思ったら・・・映画化が決まってました。2018年公開予定とのこと。

自閉症の僕が飛び跳ねる理由

先日放映されたNHKスペシャルでこの本を知りました。自閉症という疾患に対するイメージ・先入観が一掃されます。特に巻末の短編小説、圧巻です。東田君ただただ凄いです。是非ご一読を。

神も仏もありませぬ

前にも紹介した佐野洋子さんのエッセイ。「生きるとは」という壮大なテーマ。その答えの断片をエッセーという独特の切り口で示されています。「生きる意義とか理由とか、小難しいこと考えなくてもよいのでは。」読んだ後そう感じました。

君の膵臓をたべたい

住野よるさんのデビュー作で、2016年本屋大賞第2位のベストセラー小説。タイトルがグロいのですが、所謂青春小説です。このテの本は読んだ後大抵「ああ、俺にもこんな青春があったらなー」と思うものですが、この体験は・・・小説の中での疑似体験で結構です。私には重すぎ。

世界から猫が消えたなら

映画プロデューサーである川村元気さんの著書。正直、読み始めて「つまんねー」と思ったんです。思ったんですけど・・・。読んだ人は解かると思いますが、「金曜日」で号泣・そのあとはもうグジュグジュでした。今年映画化されてたんですね。DVDも先日発売されたみたいで、これは是が非でも観たいです。

問題があります

「100万回生きたねこ」で有名な絵本作家の佐野洋子さんのエッセイ。世代も、生きた時代背景も違う人のエッセイは面白いし勉強になります。読み終えた後ちょっとだけ自分の視野が広がった感を味わえます。

ぼく、とうふやの営業部長です。

岩永克明さん(かっちゃん)とお母さんの半生を綴った本です。チヨコ先生が「かっちゃん」とひょんなことから知り合いとなり、この本を本人から貸してもらいました。(ちなみに岩出図書館にも置いています。)「自分、最近心ドス黒いかも・・・」と心配な方、騙されたと思って読んでみて下さい。
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