私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

時の罠(おすすめ度★★★★☆)

2014年に出版された短編集です。『綺羅、星の如く輝く作家たちの手による"時"をめぐる物語。文庫オリジナルでお届けする、宝石箱のような短篇集をお楽しみください。 』(文藝春秋BOOKS HPより引用)とのこと。辻村深月さんの「タイムカプセルの8年」が良かったです。

無限の月(おすすめ度★★★★★)

須藤古都離さんの2023年に出版された作品です。『中国のある町で起こった奇妙な出来事。真夜中、パソコンのディスプレイに「誰かたすけて」の文字が、いくつも表示された。しかも、1軒だけではない。次から次に、異変は連鎖する。何者かによるハッキングが原因かと思われたが、犯人はわからない。日本では、脳科学をテクノロジーに昇華させ「時代」を作ったやり手のIT経営者の妻が、階段からころげ落ち、大怪我を負った。相手の不倫が原因で別居をしていた夫と、妻は久しぶりに会う。そして、気づく。この人は、私が愛したあの人じゃない。別人だ......。 』(講談社BOOKS倶楽部HPより引用)という内容です。設定が斬新で面白かったです。終盤話がやや飛躍している感はありますが・・・。

神様の罠(おすすめ度★★★★★)

2021年に出版された短編集です。『人気作家6人の新作ミステリーがいきなり文庫で登場!現在のミステリー界をリードする6人の作家による豪華すぎるアンソロジー。最愛のひととの別れ、過去がふいに招く破綻、思いがけず露呈するほころび、知的遊戯の結実、そして、コロナ禍でくるった当たり前の日常......。読み解き方も楽しみ方も六人六様の、文庫オリジナルの超絶おすすめ本です。』(文藝春秋HPより引用)乾くるみさんの「夫の余命」が良かったです。伏線確認のため2回読みました。

雨の中で踊れ(おすすめ度★★★★★)

2023年に出版された短編小説集です。『2022年に文芸誌などで発表された人気作家の短篇小説を、日本文藝家協会の編集委員が独自にセレクト。収録作家は、佐藤愛子、森絵都、一穂ミチ、まさきとしか、高野史緒、君嶋彼方、佐原ひかり、須藤古都離、斜線堂有紀、荒木あかね、逸木裕、一條次郎の12人。テーマは近未来からサスペンス、孤独死、SGBTQの青春もあれば、中年のクライシス、スピリチュアル、ファンタジーまで盛りだくさん。今一番面白い、旬の現代小説が一冊で読める傑作選です。 』(文藝春秋HPより引用)とのこと。読んだことの無い作家さんに出会いたくて読みました。面白かったです。

うたかたモザイク(おすすめ度★★★★★)

一穂ミチさんの2023年に出版された作品です。『一穂ミチのきらめきの欠片を集めた作品集。病める時も健やかなる時もーー。あなたの気持ちにぴったり寄り添ってくれる13の物語。甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、味わい深いあなただけの人生がここにある。 』(講談社HPより引用)テーマの振り幅が大きい短編集です。私は猫に生まれ変わった「神さまはそない優しない」が良かったです。

Iの悲劇(おすすめ度★★★★★)

米澤穂信さんの2019年に出版された作品です。『Iターンプロジェクト担当公務員が直面するのは、過疎地のリアルと、風変わりな「謎」――。無人になって6年が過ぎた山間の集落・簑石を再生させるプロジェクトが、市長の肝いりで始動した。市役所の「甦り課」で移住者たちの支援を担当することになった万願寺だが、課長の西野も新人の観山もやる気なし。しかも、公募で集まってきた定住希望者たちは、次々とトラブルに見舞われ、一人また一人と簑石を去って行き......。』(文藝春秋HPより引用)という内容です。最後の展開、全く予想外です。面白かったです。

この気持ちもいつか忘れる(おすすめ度★★★★★)

住野よるさんの2020年に出版された作品です。『毎日が退屈だ。楽しいことなんて何もない。授業を受けるだけの日日を過ごす男子高校生のカヤは、16歳の誕生日に、謎の少女チカと出会う。美しい目を光らせ、不思議なことを話すチカ。彼女は異世界の住人らしいのだが、二つの世界では奇妙なシンクロが起きていた。そして、チカとの出会いを重ねるうちカヤの心にはある変化が起き......ひりつく思いと切なさに胸を締め付けられる傑作恋愛長編。』(新潮社HPより引用)という内容です。55歳の小生が感想を述べるとするならば・・・「青すぎてイタい。」

可燃物(おすすめ度★★★★★)

米澤穂信さんの2023年に出版された作品です。『余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。連続放火事件の"見えざる共通項"を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。』(文藝春秋HPより引用)という内容です。要するに期待通りの推理小説なのですが、主人公が警察の人なのです。まあ、主人公が高校生よりも描く世界の幅は広がりますよね。期待通り面白いです。

君を守ろうとする猫の話(おすすめ度★★★★★)

夏川草介さんの2024年に出版された作品です。『幸崎ナナミは十三歳の中学二年生である。喘息の持病があるため、あちこち遊びに出かけるわけにもいかず学校が終わるとひとりで図書館に足を運ぶ生活を送っている。その図書館で、最近本がなくなっているらしい。館内の探索を始めたナナミは、青白く輝いている書棚の前で、翡翠色の目をした猫と出会う。「一番怖いのは、心を失うことじゃない。失った時に、誰もそれを教えてくれないこと。誰かを蹴落としたときに、それはダメだと教えてくれる友達がいないこと。つまりひとりぼっちだってこと」ようこそ、新たな迷宮へ。』(小学館HP書籍の内容より引用)という内容です。前作より哲学的な内容になっています。

すべて真夜中の恋人たち(おすすめ度★★★☆☆)

川上未映子さんの2011年に出版された作品です。『入江冬子、34歳はフリー校閲者。人づきあいが苦手で孤独を当たり前のように生きてきた彼女の唯一といっていい趣味は、誕生日に真夜中のまちを散歩すること。友人といえるのは、仕事でつきあいのある大手出版社社員で校閲局勤務の石川聖。ふたりの共通点は、おない年で出身県が一緒であること。ただ、それだけ。冬子は、ある日カルチャーセンターで初老の男性と知り合う。高校の物理教師という、その男性の「今度は、光の話をしましょう」という言葉に惹かれ、冬子は彼がときを過ごす喫茶店へ向かうようになる。少しずつ、少しずつ、ふたりの距離は縮まってゆくかにみえた。彼に触れたいという思いが高まる冬子には、高校時代に刻みつけられたある身体の記憶があった--。』(講談社HPより引用)という内容です。「あなたをみてると、いらいらするのよ」という聖の言葉に同意。
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