私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

沖で待つ(おすすめ度★★★★★)

絲山秋子さんの2006年に出版された作品です。『仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そう思っていた同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすため、私は太っちゃんの部屋にしのびこむ。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く 』(紀伊国屋書店HP内容紹介より引用)という内容です。今まで芥川賞作品はあまり好きではなかったのですが、この作品は良かったです。

友情を哲学する(おすすめ度★★★★★)

戸谷洋志さんの2023年に出版された作品です。『友情関係は、互いが友情を認め合うことで成立する。そうであるとすれば、互いが友情をどのように定義しているのか、友情をどのように理解しているのかによって、その関係性はまっ たく違ったものになるはずだ。そして、そうした友情の概念が一つに限定されなければならない理由なんてない。そこには多様な友情の可能性を認めることもできるはずだ。 』(光文社HP内容紹介より引用)という内容です。第四章「見返りのない友情は可能か」第五章「女性の友情とは何か」が興味深い内容で面白かったです。

ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力(おすすめ度★★★★★)

川瀬和也さんの2022年に出版された作品です。『「考え抜く力」は哲学の基本スキルである一方、これからのビジネスに欠かせない実践的スキルでもある。そして、考え抜くために必要なのは「結論が出ない苦しみに辛抱強く耐える」能力だ。本書では「生き方」「学問」「存在」「本質」「認識」「歴史」という六つのテーマに則してヘーゲルがいかにして「考え抜く」ことを成し遂げたかを見る。 』(光文社HP内容紹介より抜粋)という内容です。分かりやすい例を挙げて説明してくれるのですらすらと読めます。

がらくた屋と月の夜話(おすすめ度★★★★★)

谷瑞恵さんの2015年に出版された作品です。『仕事も恋も上手くいかないつき子は、ある日、道に迷い、一軒の骨董品屋に辿り着く。そこは、モノではなく、ガラクタに秘められた"物語"を売る店だった。古い時刻表、欠けたティーカップ、耳の取れたぬいぐるみ......。がらくたばかりの「河嶋骨董店」を、今日もまた忘れてしまった大切な何かを探しにお客たちが訪れる。トランクいっぱいに、あなたへの物語が詰まってる。「河嶋骨董店」へようこそ!  』(幻冬舎HPより引用)という内容です。物の中にある物語、という視点が全くなかったので新鮮でした。

ショーペンハウアー(おすすめ度★★★★★)

『苦しみに満ちた人生を、いかに生きるべきか。欲望を原動力とした現代社会の歪みが、生きづらさに拍車をかけている。苦悩や葛藤から自由になる道を考え抜いた哲学者が導く「生きるヒント」とは。叱咤激励、小気味よいアイロニー。人生の悩みに効く「求道の哲学」と「処世の哲学」。』(講談社HPより引用)という内容です。私的にはギリギリ理解できる難解度です。このシリーズ良いかも。

ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。(おすすめ度★★★★★では足らないくらい)

原田まりるさんの2016年に出版された作品です。『17歳の女子高生・児嶋アリサはアルバイトの帰り道、「哲学の道」で哲学者・ニーチェと出会います。3日後、ニーチェは鴨川にアリサを連れ出し、水切りをしながら、こう語るのでした。「アリサ安心しろ、その辛いことは、乗り越えても、乗り越えても、必ずまた繰り返されるから」哲学のことを何も知らないアリサでしたが、その日をさかいに不思議なことが起こり始めます。ニーチェ、キルケゴール、サルトル、ショーペンハウアー、ハイデガー、ヤスパースなど、哲学の偉人たちがぞくぞくと現代的風貌となって京都に現れ、アリサに、"哲学する"とは何か、を教えていく感動の哲学エンタメ小説』(ダイヤモンド社HPより引用)という内容です。この本、めっちゃいいです!哲学入門書として超おすすめです!!

健康のためなら死んでもいいのか?(おすすめ度★★★★★)

小児科医である毛利子来さんと管理栄養士である幕内秀夫さんの2011年に出版された対談集です。『健康・食事・子育てをめぐる大激論! 離乳、ダイエット、偏食、メタボ・・・・・・偏見・誤解が溢れる健康情報。常識の非常識、目からうろこが落ちる。「本当のこと」を教えます。』(週間金曜日HPより引用)という内容です。この本の内容には概ね同意です。全てを鵜呑みにしない方がいいとは思いますが。

ある愛の寓話(おすすめ度★★★★☆)

村山由佳さんの2023年に出版された作品です。『原点回帰にして到達点。猫、犬、馬、人形など、異質な存在との交歓によって導かれるカタルシス、圧倒的な熱量をはらんだ作品集です。 』(文藝春秋HPより引用)という内容です。カタルシスとは、心の中に溜まってしまったネガティブな感情を解放することで、心に存在する重苦しい嫌な気分が浄化されることだそうです。まさにそういう内容の短編集です。

人魚が逃げた(おすすめ度★★★★★)

青山美智子さんの2024年に出版された作品です。『ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって......逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。そして「王子」は人魚と再会できるのか。そもそも人魚はいるのか、いないのか......。』(PHP HPより引用)という内容です。安定の面白さです。

先祖探偵(おすすめ度★★★★★)

新川帆立さんの2022年に出版された作品です。『邑楽風子は、ジーンズしか穿かない。彼女は親を知らず、天涯孤独の身。東京は谷中銀座の路地裏で、先祖を専門に調査する探偵事務所を開いている。「曽祖父を探して」「先祖の祟りかもしれないので調べてください」......とさまざまな調査依頼が舞い込む──。宮崎、沖縄、岩手などで美味しい料理を楽しみながら、マイペースで仕事をする孤高のニューヒロイン。 』(角川春樹事務所HPより引用)という内容です。手堅く面白いです。
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