私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

情熱のナポリタン(おすすめ度★★★☆☆)

伊吹有喜さんの2017年に出版された作品です。『かつて新宿追分と呼ばれた街の、〈ねこみち横丁〉という路地の奥に「BAR追分」はある。〈ねこみち横丁〉振興会の管理人をしながら脚本家を目指す宇藤輝良は、コンクールに応募するためのシナリオを書き上げたものの、悩んでいることがあって......。両親の離婚で離れて暮らす兄弟、一人息子を育てるシングルマザー、劇団仲間に才能の差を感じ始めた男――人生の分岐点に立った人々が集う「BAR追分」。客たちの心も胃袋もぐっと掴んで離さない癒しの酒場に、あなたも立ち寄ってみませんか? 大人気シリーズ第三弾。』(角川春樹事務所HP書籍情報より引用)という内容です。やっぱり第4話の情熱のナポリタンが一番良かったです。空開さんの「すべてを突破するのはあきらめの悪さ。言い換えれば情熱さ。」という言葉、かっこええなあ。

彼方の友へ(おすすめ度★★★★★)

伊吹有喜さんの2017年に出版された作品です。『平成の老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった――戦前、戦中、戦後という激動の時代に、情熱を胸に生きる波津子とそのまわりの人々を、あたたかく、生き生きとした筆致で描く、著者の圧倒的飛躍作。 』(実業之日本社HP内容紹介より抜粋)という内容です。熱い情熱、良いよねえ。自分がそんな生き方をしてこなかっただけに、憧れます。

琥珀の夏(おすすめ度★★★★★)

辻村深月さんの2021年に出版された作品です。『かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえる。小学生の頃に参加した〈ミライの学校〉の夏合宿。そこには自主性を育てるために親と離れて共同生活を送る子どもたちがいて、学校ではうまくやれない法子も、合宿では「ずっと友達」と言ってくれる少女に出会えたのだった。もし、あの子が死んでいたのだとしたら......。30年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と罪があふれだす。 』(文藝春秋HP作品紹介より抜粋)という内容です。子供の方が、人間関係に敏感で繊細だと思う。自意識が高いから?他人に依存する領域が大きいから?何だろうね?問答しようか。

月下のサクラ(おすすめ度★★★★☆)

柚月裕子さんの2021年に出版された作品です。『事件現場で収集した情報を解析・プロファイリングをし、解決へと導く機動分析係。森口泉は機動分析係を志望していたものの、実技試験に失敗。しかし、係長・黒瀬の強い推薦により、無事配属されることになった。鍛えて取得した優れた記憶力を買われたものだったが、特別扱い「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう。自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな折、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚で、やがて殺人事件へと発展してしまう......。 』(徳間書店HPこの本の内容より引用)という内容です。前作「朽ちないサクラ」を読んだ時も思ったのだが・・・公安警察ってそんなに怖い組織なのか?

オムライス日和(おすすめ度★★★★☆)

伊吹有喜さんの2016年に出版された作品です。『有名電機メーカーに勤める菊池沙里は、大学時代にゼミで同期だった宇藤輝良と再会する。卒業して五年、宇藤は「ねこみち横丁振興会」の管理人をしながら、脚本家になる夢を追い続けているという。数日後、友人の結婚式の二次会後に、宇藤がよくいるというねこみち横丁のBAR追分に顔を出した沙里だったが......(「オムライス日和」より)。昼はバールで夜はバー――二つの顔を持つBAR追分で繰り広げられる人間ドラマが温かく胸に沁みる人気シリーズ第二弾。』(角川春樹事務所HP書籍情報より抜粋)という内容です。シリーズものなので新鮮味は無いですが、安定した面白さです。

ジゼル(おすすめ度★★★★★)

秋吉理香子さんの2017年に出版された作品です。『東京グランド・バレエ団の創立15周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、如月花音は準主役のミルタに抜擢される。このバレエ団では15年前、ジゼル役のプリマ・姫宮真由美が代役の紅林嶺衣奈を襲った末に死亡する事件が起き、「ジゼル」はタブーとなっていた。そんな矢先、目撃された真由美の亡霊。公演の準備を進める中、配役の変更で団員の間には不協和音が生じ、不可解な事件が相次いで......。これはすべて真由美の"呪い"なのか?「ジゼル」の封印を解いた時、悲劇的な死を遂げたプリマの想いが甦る――!!嫉妬と愛憎渦巻く、小説版『ブラック・スワン』がここに誕生。華麗なるバレエ・ミステリー開幕!』(小学館HP書籍の内容より引用)という内容です。犯人は誰かより、「カーテンコール」の内容の方がびっくりです。面白いです。が、やはり「ジゼル」→「眠れる美女」で読んだ方が良いです。

眠れる美女(おすすめ度★★★★★)

秋吉理香子さんの2020年に出版された作品です。『「ジゼル」の事件を乗り越え、新設された東京スペリオール・バレエ団。旗揚げ公演「眠れる森の美女」を"バレエ界の至宝"シルヴィア・ミハイロワが演出することになり、団員たちは歓喜する。しかし、客演が決まった世界的プリマのユリカ・アサヒナは我が儘で、人間関係に軋みが生じていく。そして、悪の精"カラボス"を名乗る人物から不気味な脅迫状が届き、小道具の糸車の針でダンサーが次々に毒殺される――再び存続の危機に陥ったバレエ団。カラボスとは何者なのか?その意図は何なのか?大反響『ジゼル』の衝撃再び!嫉妬と愛憎渦巻くバレエ・ミステリー第2弾! 』(小学館HP書籍の内容より引用)という内容です。普段全く縁もゆかりもないバレー界を舞台にした物語なので、新鮮でした。

名前探しの放課後(下)(おすすめ度★★★★★)

『坂崎あすなは、自殺してしまう「誰か」を依田いつかとともに探し続ける。ある日、あすなは自分の死亡記事を書き続ける河野という男子生徒に出会う。彼はクラスでいじめに遭っているらしい。見えない動機を抱える同級生。全員が容疑者だ。「俺がいた未来すごく暗かったんだ」2人はXデーを回避できるのか。』(講談社文庫「内容紹介」より引用)という内容です。ラストの展開は、正直そうなるかと思っていたのですが・・・エピローグが一番びっくりです。この作品を読む前に必ず「ぼくのメジャースプーン」を読んでおいて下さい。辻村深月ワールド、やっぱり良いです。

名前探しの放課後(上)(おすすめ度★★★★★)

辻村深月さんの2007年に出版された作品です。『依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。 』(講談社文庫「内容紹介」より引用)という内容です。

エレジーは流れない(おすすめ度★★★☆☆)

三浦しおんさんの2021年に出版された作品です。『進路の悩み、家庭の事情、悪友たちとのバカ騒ぎ。のどかな温泉街で、少年は自分を知り、他人を知り、大人になっていく。三浦しおん絶品の青春小説。』(双葉社HP本の紹介より引用)という内容です。読んだ後何にも残らないけど、まあ普通に面白い。
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