私(カズヤ)は図書館好きなんです。
ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。
最近読んだ本
この気持ちもいつか忘れる(おすすめ度★★★★★)
住野よるさんの2020年に出版された作品です。『毎日が退屈だ。楽しいことなんて何もない。授業を受けるだけの日日を過ごす男子高校生のカヤは、16歳の誕生日に、謎の少女チカと出会う。美しい目を光らせ、不思議なことを話すチカ。彼女は異世界の住人らしいのだが、二つの世界では奇妙なシンクロが起きていた。そして、チカとの出会いを重ねるうちカヤの心にはある変化が起き......ひりつく思いと切なさに胸を締め付けられる傑作恋愛長編。』(新潮社HPより引用)という内容です。55歳の小生が感想を述べるとするならば・・・「青すぎてイタい。」
可燃物(おすすめ度★★★★★)
米澤穂信さんの2023年に出版された作品です。『余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。連続放火事件の"見えざる共通項"を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。』(文藝春秋HPより引用)という内容です。要するに期待通りの推理小説なのですが、主人公が警察の人なのです。まあ、主人公が高校生よりも描く世界の幅は広がりますよね。期待通り面白いです。
君を守ろうとする猫の話(おすすめ度★★★★★)
夏川草介さんの2024年に出版された作品です。『幸崎ナナミは十三歳の中学二年生である。喘息の持病があるため、あちこち遊びに出かけるわけにもいかず学校が終わるとひとりで図書館に足を運ぶ生活を送っている。その図書館で、最近本がなくなっているらしい。館内の探索を始めたナナミは、青白く輝いている書棚の前で、翡翠色の目をした猫と出会う。「一番怖いのは、心を失うことじゃない。失った時に、誰もそれを教えてくれないこと。誰かを蹴落としたときに、それはダメだと教えてくれる友達がいないこと。つまりひとりぼっちだってこと」ようこそ、新たな迷宮へ。』(小学館HP書籍の内容より引用)という内容です。前作より哲学的な内容になっています。
すべて真夜中の恋人たち(おすすめ度★★★☆☆)
川上未映子さんの2011年に出版された作品です。『入江冬子、34歳はフリー校閲者。人づきあいが苦手で孤独を当たり前のように生きてきた彼女の唯一といっていい趣味は、誕生日に真夜中のまちを散歩すること。友人といえるのは、仕事でつきあいのある大手出版社社員で校閲局勤務の石川聖。ふたりの共通点は、おない年で出身県が一緒であること。ただ、それだけ。冬子は、ある日カルチャーセンターで初老の男性と知り合う。高校の物理教師という、その男性の「今度は、光の話をしましょう」という言葉に惹かれ、冬子は彼がときを過ごす喫茶店へ向かうようになる。少しずつ、少しずつ、ふたりの距離は縮まってゆくかにみえた。彼に触れたいという思いが高まる冬子には、高校時代に刻みつけられたある身体の記憶があった--。』(講談社HPより引用)という内容です。「あなたをみてると、いらいらするのよ」という聖の言葉に同意。
本を守ろうとする猫の話(おすすめ度★★★★★)
夏川草介さんの2017年に出版された作品です。『夏木林太郎は、一介の高校生である。幼い頃に両親が離婚し、さらには母が若くして他界したため、小学校に上がる頃には祖父の家に引き取られた。以後はずっと祖父との二人暮らしだ。祖父は町の片隅で「夏木書店」という小さな古書店を営んでいる。その祖父が突然亡くなった。面識のなかった叔母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るために林太郎の力を借りたいのだという。 』(小学館HPより引用)という内容です。人にとって本とはどのような存在かを問う内容です。読書が好きな方、ぜひご一読下さい。本への向き合い方が少し変わるかも。
ウィステリアと三人の女たち(おすすめ度★★★☆☆)
川上未映子さんの2018年に出版された作品です。『そしてわたしはいったい今、どこにいるんだろう――。同窓会で、デパートで、女子寮で、廃墟となった屋敷で、彼女たちは不確かな記憶と濛々たる死の匂いに苛まれる......。さまざまな境遇に置かれた四人の女性に訪れる、ささやかだけど確実な救済の顕現を色彩豊かに描き出す、奇跡のような傑作短篇集!
』(新潮社HPより引用)という内容です。正直、よう分からん内容でした。
始まりの木(おすすめ度★★★★★)
夏川草介さんの2020年に出版された作品です。『藤崎千佳は、東京にある国立東々大学の学生である。所属は文学部で、専攻は民俗学。指導教官である古屋神寺郎は、足が悪いことをものともせず日本国中にフィールドワークへ出かける、偏屈で優秀な民俗学者だ。古屋は北から南へ練り歩くフィールドワークを通して、"現代日本人の失ったもの"を藤崎に問いかけてゆく。学問と旅をめぐる、不思議な冒険が、始まる。"藤崎、旅の準備をしたまえ"』(小学館HP書籍の内容より引用)という内容です。民俗学の「み」の字も知らなかった私にはとても新鮮な内容でした。
黄色い家(おすすめ度★★★★☆)
川上未映子さんの2023年に出版された作品です。『2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶ー黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ〞に手を出すことになる。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい......。
』(中央公論社HPより引用)という内容です。破滅・絶望しかない。ああこんな世界もあるのね・・・というのが正直な感想です。
バベル九朔(おすすめ度★★★★☆)
万城目学さんの2016年に出版された作品です。『俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。巨大ネズミ出没、空き巣事件発生と騒がしい毎日のなか、ついに自信作の大長編を書き上げた。だが、タイトル決めで悩む俺を、謎の"カラス女"が付け回す。ビル内のテナントに逃げこんだ俺は、ある絵に触れた途端、見慣れた自分の部屋で目覚める――外には何故か遙か上へと続く階段と見知らぬテナント達が。「バベル九朔」に隠された壮大な秘密とは?』(角川文庫HPより引用)という内容です。面白いのだがちょっと難解すぎる。終盤訳分からんのは私だけか?
生命の略奪者(おすすめ度★★★★☆)
知念美希人さんの2022年に出版された作品です。『東京から新横浜へと向かう新幹線、移植のための心臓を運んでいたコーディネーターが襲撃され、臓器が奪われた。さらに、同様の事件が天医会総合病院でも発生する。心臓、肺、肝臓、腎臓。生命のリレーの最中、踏みにじられる死者たちの遺志。いったい誰が、何の目的で? 天久鷹央は真相解明に乗り出すが、その動機は思いもよらぬものだった......。 』(新潮社HPより引用)という内容です。誠に個人的で勝手な意見ですが・・・面白いけど、新鮮味がない。
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