私(カズヤ)は図書館好きなんです。
ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。
最近読んだ本
BAR追分(おすすめ度★★★★★)
伊吹有喜さんの2015年に出版された作品です。『新宿三丁目の交差点近く――かつて新宿追分と呼ばれた街の「ねこみち横丁」の奥に、その店はある。そこは、道が左右に分かれる、まさに追分だ。BAR追分。昼は「バール追分」でコーヒーやカレーなどの定食を、夜は「バー追分」で本格的なカクテル、ハンバーグサンドなど魅力的なおつまみを供する。人生の分岐点で、人々が立ち止まる場所。昼は笑顔がかわいらしい女店主が、夜は白髪のバーテンダーがもてなす新店、二つの名前と顔でいよいよオープン!』(角川春樹事務所HP書籍情報より引用)という内容です。私は第2話「父の手土産」で涙腺崩壊でした。
恋のゴンドラ(おすすめ度★★★★★)
東野圭吾さんの2016年に出版された連作短編集です。『都内で働く広太は、合コンで知り合った桃実とスノボ旅行へ。ところがゴンドラに同乗してきた女性グループの一人は、なんと同棲中の婚約者だった。ゴーグルとマスクで顔を隠し、果たして山頂までバレずに済むのか。やがて真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込み、衝撃の愛憎劇へと発展していく』(実業之日本社HPあらすじより引用)という内容です。衝撃の愛憎劇というほど深刻ではないです。「馬鹿だねえこいつら」レベルです。楽しめました。
元彼の遺言状(おすすめ度★★★★★)
新川帆立さんの2021年に出版されたデビュー作です。『 「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。学生時代に彼と3か月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家の主催する「犯人選考会」に参加することとなった。数百億円とも言われる財産の分け前を獲得するべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。一方、麗子は元カノの一人としても軽井沢の屋敷を譲り受けることになっていた。ところが、避暑地を訪れて手続きを行なったその晩、くだんの遺書が保管されていた金庫が盗まれ、栄治の顧問弁護士であった町弁が何者かによって殺害されてしまう――』(honto HP 本の内容より抜粋)という内容です。一晩で一気読みしました。面白いです。
ミッドナイト・バス(おすすめ度★★★★★)
伊吹有喜さんの2014年に出版された作品です。『東京での忙しすぎるデベロッパーの仕事を辞め、故郷の新潟で深夜バスの運転手をしている利一。ある夜、バスに乗ってきたのは16年前に別れた妻だった━━。会社を辞め、家に戻ってきた理由を言い出せずにいる長男、結婚と夢の間で揺れる長女、再婚した夫の浮気と一人暮らしの父の介護で悩む元妻、そして利一も、若い恋人との結婚に踏み出せずにいる......人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。家族の崩壊で一度止まった時を、それぞれが進めることができるのか━━。 』(文藝春秋HP作品紹介より抜粋)という内容です。ラスト、もうちょっと描いて欲しかったー。
四十九日のレシピ(おすすめ度★★★★★)
伊吹有喜さんの2010年に出版された作品です。『母・乙美が亡くなった。ある「レシピ」を残して。それは、離れてしまった家族を再び呼び集め、奇跡のような時間をもたらす処方箋。』(ポプラ社HP書籍紹介より引用)とう内容です。ラストはね・・・「うおお!やられた!!」的です。めっちゃいいですよ。
テスタトリポカ(おすすめ度★★★★☆)
佐藤究さんの2021年に出版された作品です。『メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。 』(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)という内容です。普段読まないクライムノベルですが、直木賞受賞作品なので読んでみました。面白いですが・・・以前読んだ「ストロベリーナイト」より数段グロい。
犬がいた季節(おすすめ度★★★★★)
伊吹有喜さんの2020年に出版された作品です。『1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら...。昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く青春小説の傑作。 』(双葉社HP本の紹介より引用)という内容です。青春、いいです。自分の経験が乏しい分、憧れます。あの頃に戻れるものなら戻ってやり直したい・・・。因みに小説の舞台を散策するためのマップというのがあるので、リンク貼っておきます。https://yokkaichi-fc.jp/wp-content/uploads/2020/10/inugaitakisetu.pdf
「無敵」のマインドセット(おすすめ度★★★★★)
スタンフォード大学教授のジョー・ボアラーさんが2020年に出版された本です。『「自分は算数脳を持ってない」と考える人は多い。早い時期に大人や教師から「あなたは理系ではない」と言われてしまう人も多い。でも、もし生まれつき何かに"向いている"人などいないとしたら?"思いこみ"こそが、成長を阻んでいるのだとしたら?それは数学だけにとどまらない。最新の脳科学研究では、脳は何歳になっても変化し成長を続けることが明らかになっている。スタンフォード大学で数学教育の最前線を走る教授が、膨大な研究と実践をもとに、限界なき脳の成長を可能にする「無敵」のマインドセットの作り方を、〈6つのステップ〉で指南! 』(Google Booksより引用)という内容です。大事なのは、「知ったかぶりをやめて、確信の無さを受け入れ、深く学ぶためにリソースをあたる」ことだって。
スマホ脳(おすすめ度★★★★★)
スウェーデンの精神科医であるアンデシュ・ハンセンの著書です。『平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。』(新潮社HP書誌情報より引用)という内容です。そりゃそうなるわな、と自然に受け入れられる内容です。読んでから必要な時以外ipad触ってません。
プラナリア(おすすめ度★★★★☆)
山本文緒さんの2000年に出版された短編集です。『どうして私はこんなにひねくれているんだろう--。乳がんの手術以来、何もかも面倒くさく「社会復帰」に興味が持てない25歳の春香。恋人の神経を逆撫でし、親に八つ当たりをし、バイトを無断欠勤する自分に疲れ果てるが、出口は見えない。現代の"無職"をめぐる心模様を描いて共感を呼んだベストセラー短編集。』(文芸春秋HP内容紹介より引用)という内容です。どの作品も本当に出口が見えません。というか描かれていません。この先きっとあるんでしょうけど。
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