私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

ザ・万字固め(おすすめ度★★★★★)

万城目学さんの2013年に出版された作品です。『ひょうたんを愛する「全日本愛瓢会」に入会したり、2011年の東京電力株主総会に潜入したり、深夜にPSPのカードと格闘したり...。 大人気作家、万城目学氏の、めくるめく日常。地元大阪の話、少年時代の話から、無限・四次元・宇宙にまで想いを馳せ、そしてラストは...!?ウルトラ級のエッセイ集、誕生!!』(ナツメ社HPより引用)という内容です。ウルトラ級かどうかは別として、普通に面白いです。

八月の御所グラウンド(おすすめ度★★★★☆)

万城目学さんの2023年に出版された作品です。『死んだはずの名投手とのプレーボール・戦争に断ち切られた青春。京都が生んだ、やさしい奇跡。女子全国高校駅伝;都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。謎の草野球大会;借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは・・・』(文藝春秋BOOKS HPより引用)という内容です。今回の直木賞受賞作品なので、めっちゃ期待して読んだのですが・・・何かこう、インパクトに欠けるというか、焦点が定まらないというか、そんな印象でした。どちらかというと、表題作より「十二月の都大路上下ル」の方が面白かったと思う。

パーマネント神喜劇(おすすめ度★★★☆☆)

万城目学さんの2017年に出版された作品です。『デートの途中、突然時が止まった。動かない街に現れたのは、「神」と名乗る二人の男。ペラペラまくしたてる二人に肩を叩かれ戻った世界は、あれ、何かが違う......? 万城目ワールド、ここにあり! アヤしげな「神様」に願いを託し、叶えられたり振り回されたりする人たちの、わちゃわちゃ神頼みエンターテインメント。 』(新潮社HPより引用)という内容です。正直、今一つでした。ぼんやりと面白いのですが、心を打つものが無かったです。

鴨川ホルモー(おすすめ度★★★★★)

万城目学さんの2006年に出版された作品です。『ホルモー? ホルモンではなく、ホルモー?かつての王城の地、ここ京都で脈々と受け継がれてきた「ホルモー」とはなんぞや!?主人公安倍は大学に入学して間もなく、京都青竜会と名乗る謎のサークルから勧誘を受ける。その新歓コンパで、安倍は同じ新入生の女子に一目ぼれしてしまう。一方で徐々に明らかになる サークルの隠された目的とは......。壮大なる歴史的スケールで冴えない大学生の悲喜こもごもの日常を描く、伸びやかで爽やかな青春小説!』(産業編集センターHPより引用)という内容です。設定はメチャクチャですが、青春小説です。面白くて素敵な内容です。「ホルモー六景」の楠木さんや高村君の恋物語にちゃんと繋がっているので、やはりこっちから読むべき。

夜は短し歩けよ乙女(おすすめ度★★★★★)

森見登美彦さんの2006年に出版された作品です。『私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」(本文より) 』(角川文庫HP内容紹介より引用)作風・文体ともにかなり独特なので、好き嫌い分かれるかも。私は好き。

桐島、部活やめるってよ(おすすめ度★★★★☆)

朝井リョウさんの2012年に出版された作品です。『きっかけは、キャプテンの桐島が突然バレー部をやめたことだった。そこから波紋が広がっていく。地方の県立高校のバレー部、ブラスバンド部、女子ソフトボール部、映画部、野球部――。それぞれの部活で、教室で、グラウンドで、5つの物語がリンクする。彼らがそれぞれ抱える問題は? 桐島はなぜ部活をやめたのか?  』(集英社HPより引用)という内容です。高校という狭ーい世界で悶々としているっちゅう話です。卒業して初めて俯瞰できるのよ。

ホルモー六景(おすすめ度★★★★★)

万城目学さんの2007年に出版された作品です。『あのベストセラーが恋愛度200%アップして帰ってきた!......千年の都京都を席巻する謎の競技ホルモー、それに関わる少年少女たちの、オモシロせつない恋模様を描いた奇想青春小説! 』(角川文庫HPより引用)という内容です。いかんせん「鴨川ホルモー」をまだ読んでないので、早く読もうと思ってます。

土に贖う(おすすめ度★★★☆☆)

河崎秋子さんの2019年に出版された作品です。『明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿。「未来なんて全て鉈で刻んでしまえればいいのに」(「蛹の家」)昭和初期、北見ではハッカ栽培が盛んだった。リツ子の夫は出征したまま帰らぬ人となり、日本産ハッカも衰退していく。「全く無くなるわけでない。形を変えて、また生きられる」(「翠に蔓延る」)昭和三十五年、江別市。装鉄屋の父を持つ雄一は、自身の通う小学校の畑が馬によって耕される様子を固唾を飲んで見つめていた。木が折れるような不吉な音を立てて、馬が倒れ、もがき、死んでいくまでをも。「俺ら人間はみな阿呆です。馬ばかりが偉えんです」(「うまねむる」)昭和26年、最年少の頭目である吉正が担当している組員のひとり、渡が急死した。「人の旦那、殺してといてこれか」(「土に贖う」)など北海道を舞台に描かれた全7編。』(集英社HPより引用)という内容です。日本の近代産業に関して勉強にはなりますが・・・全編暗い。

リカバリー・カバヒコ(おすすめ度★★★★★)

青山美智子さんの2023年に出版された作品です。『新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで、"リカバリー・カバヒコ"。アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。急な成績不振に悩む高校生、ママ友たちに馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌でケガをしたと嘘をついた小学生、ストレスからの不調で休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長......』(光文社HP書籍詳細より引用)という内容です。5つの連作短編集ですが、個人的には「奏斗の頭」が一番ですな。

あの子とQ(おすすめ度★★★★★)

万城目学さんの2022年に出版された作品です。『普段は吸血鬼であることを意識せず過ごす高校生・嵐野弓子の前に突然現れたトゲトゲのばけもの。「Q」と名乗るそいつは、弓子が人の血を吸わないか監視しにきたという。でも、考えてみ?人間社会に溶け込む現代の吸血鬼が、血を吸うなんて絶対ない!だが、思いがけない事件が起こり――。ミラクルな展開が待ち受ける、青春×吸血鬼ストーリー! 』(新潮社HPより引用)という内容です。めっちゃ面白いファンタジー小説です。気楽に読めます。
アイテム: 31 - 40 / 437
<< 2 | 3 | 4 | 5 | 6 >>