私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

サバティカル(おすすめ度★★★★☆)

中村航さんの2019年に出版された作品です。サバティカルとは、長期勤続者に対して与えられる長期休暇のこと。仕事を辞め次の仕事の研修が始まるまでの5カ月間、期せずしてサバティカルとなった梶君。やりたかったこと・すべきこと・やり残していたことなどをアプリ「Trello」で管理し、こなしていく中で無意識に封じ込めていた彼自身の心の奥底が見えてくる・・・といった内容です。こんな風に自分と向き合える時間を持てた人は幸せですよね。

家族シアター(おすすめ度★★★★☆)

辻村深月さんの2014年に出版された短編集です。兄弟・親子・祖父と孫など、家族間の心情が描かれています。内容紹介でも取り上げられていた「タイムカプセルの八年」が良かったです。

フォルトゥナの瞳(おすすめ度★★★☆☆)

百田尚樹さんの2014年に出版された作品です。図書館貸し出しランキングで上位にあったため何となく読んでみました。まあ、正直な感想として・・・普通。読みやすいけど、何にも残らん。追記;映画化されて現在公開中なので上位にランキングしていたのですね。知らんかった。

平凡(おすすめ度★★★★☆)

角田光代さんの2014年に出版された短編集です。全編「もしあの時こうしていれば、今頃こうなってたのかも・・・」という思いがモチーフです。でも問題なのは「過去にした選択」なのではなく、「何か満たされていない現状」であり、その原因は過去の選択では無く、現在の自分の有り様であることに主人公たちは気付きます。個人的には「いつかの一歩」が一番良かったです。

対岸の彼女(おすすめ度★★★★★)

角田光代さんの2004年に出版された作品で、直木賞を受賞しています。人付き合いが苦手できっちりした性格の田村小夜子さん。彼女が意を決して勤め始めたのはちょっといい加減な小さな会社。いろんな人と関わりを持つ中で、彼女が少しずつ成長していく様が描かれています。もう一人の主人公はこの会社の女社長、楢橋葵さん。社交的で大雑把、小夜子さんとは正反対の性格です。でも彼女には暗い過去があって・・・というお話。いやもう凄く面白いです。その世界に引きずり込まれます。「対岸の彼女」というのは何を表すのだろう、また二人の間にある「川」とは何だろうか・・・などいろいろ考えさせられました。

私はあなたの記憶の中に(おすすめ度★★★★☆)

角田光代さんの2018年に出版された短編集です。作品自体はどれも10年以上前に書かれたものなので若干古さを感じるのですが、読みやすく面白いです。個人的には「地上発、宇宙経由」が良かったです。

1日10秒マインドフルネス(おすすめ度★★★★☆)

精神科医の藤井英雄さんが2018年に出版された本です。第一印象は正直胡散臭いのですが、内容は良いです。私、現在実践中です。気持ちを切り替えるのが早くなった気がします。

中年体育(おすすめ度★★★★★)

角田光代さんの2016年に出版された作品です。雑誌の企画で彼女が色んなスポーツ(ラン系が中心)に挑戦するといった内容です。『もし20代の私が体育にいそしむ中年の自分を見たら、「イタい」と思うだろう。「痛い」ではない「イタい」である。年齢や、老いや、生活習慣病に、必死で対抗しているように見えたと思うーでも違うんだなあ』(まえがきより)ううむ、全くその通りである。大した結果も出せずに惰性で運動を続ける(自分を含めた)中高年の皆様、是非ご一読を。なんかスッキリしますよ。

「No!」を言うことから始めよう(おすすめ度★★★☆☆)

袰岩奈々さんの2000年に出版された作品です。作者が伝えたいことは前回・前々回紹介した著書とほぼ同じ。今回は「自分の気持ちに正直であれ。」ということです。

〇のない大人 ✖だらけの子ども(おすすめ度★★★★★)

袰岩奈々さんの2011年に出版された作品です。前回紹介した「感じない子ども~」の続編です。コミュニケーション力が低いのは、自己肯定感の低さからくると考え、その対処法を述べています。自分の感情あるいは個性を肯定しないと、そこから眼を背けるようになる。すると当然感情を汲み取る能力は低下し、個性を受け入れる寛容性も低下する。そうなると「他者」とのコミュニケーションは難しくなる。なので、まずは自分自身を否定しない。内面から湧き上がる喜怒哀楽を肯定も否定もせず受け入れる。そして、その感情をどう表現するかを吟味するのが大事なんだって。確かにその通りだと思う。ただ・・・机上の空論のような気も若干する。それができりゃ苦労しないのよ。
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