私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

きよしこ

重松清さんの2002年に出版された作品集です。吃音をもった少年(≒重松清さんの少年時代)の物語です。もうねえ、「きよしこ」は本当にダメです。途中から涙で読む進めることができませんでした。このやり場のない怒りや悔しさや悲しさは一体何処にどうぶつければいいんですかね。

深夜特急2(マレー半島・シンガポール)

脳内貧乏旅行は続くのです。

この噓がばれないうちに

川口俊和さんの2017年に出版された作品です。不思議な喫茶店「フニクリフニクラ」で入れてもらったコーヒーが冷めるまでの間、過去に戻れるという話です。4つの物語からなるのですが、主人公はみんな自分のためではなく、想う人のために過去に戻るのです。そこがねえ、心打たれるわけですよ。まあ幸か不幸か、自分にはそこまでの思い入れや悔いが残る過去も人も・・・無いかなあ。それが幸か不幸かは分からんけどね。

深夜特急1(香港・マカオ)

1980年代~90年代に出版された沢木耕太郎さんの紀行小説です。バックパッカーのバイブル的な書物だそうです。文庫本は1~6巻に分冊されています。いやあ、まさに脳内貧乏旅行です。のめり込みます。全巻読み終えたら、恐らく旅が終わった時の充実感と寂しさに襲われるでしょう。(まだ1巻しか読んでませんけど)

「他人」の壁

今年出たばかりの養老孟司さん・名越康文さんの対談本です。序章・第一章は正直つまらないのですが、第二章くらいからどんどん面白くなっていきます。第5章「世界を席巻するグローバリズムの『壁』」が一番印象的でした。「トランプ大統領っておかしいよな」と漠然と思っていた自分が怖くなりました。凡人は賢者の書いた本を読むべきですね。そこには沢山の「気づき」があります。

ふたつのしるし

宮下奈都さんの2014年に出版された作品です。岩出図書館で面出し(本棚に本の表紙が見えるように陳列)してくれていた本です。きっと面白くて読みやすいお勧めの本だと期待して読んでみると・・・久し振りにハッピーエンドで面白かったです。図書館スタッフさん有難う。

また次の春へ

2013年に出版された重松清さんの短編集です。7つの短編全てが東日本大震災にまつわる物語です。陳腐なコメントしか浮かばないので割愛します。

あなたがいる場所

2011年に出版された沢木耕太郎さんの短編集です。本好きの先輩と呑んでいる席で「お勧めの作家さん」の一人として教えてもらいました。(恥ずかしながらお名前も知りませんでした。)文章のスタイルが自分好みで一気に読んでしまいました。面白かったです。短編は最後の1ページ、半ページで一気に展開・完結するので油断できませんよね。

重力ピエロ

伊坂幸太郎さんの2003年出版・2009年に映画化された作品です。紀の川市立図書館の説明によると「スタイリッシュ・ファミリー小説」(?)らしいです。その文言が変に気になって読んでみました。まあ要するに家族の過去・絆を軸に展開していく推理小説です。生活感がなくサラッとしてて読みやすいし、面白かったのですが、良くも悪くも読んだ後に何も残りませんでした。なんか、「スタイリッシュ」ですね。違うか・・・。

ゼツメツ少年

重松清さんの2013年に出版された長編小説です。2014年の毎日出版文化賞受賞作です。学校にも、家にも、何処にも居場所がない子供3人が、小説家の「センセイ」にお願いして物語の中に逃げ込ませてもらうという話。軽いファンタジーっぽい話かと思いきや、恐ろしく絶望的で重い内容でした。「大事なのは想像力」という言葉がキーワードで、繰り返し使われます。それの意味するものが・・・大きくて、深いのです。
アイテム: 381 - 390 / 423
<< 37 | 38 | 39 | 40 | 41 >>