私(カズヤ)は図書館好きなんです。
ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。
最近読んだ本
せんせい。
重松清さんの2008年に出版された「気をつけ、礼。」を改題した作品です。どの作品も期待を裏切らず面白いです。先生と言えども成長途中にある人間ですから、当然迷いや失敗や過ちがある訳ですよね。特に「にんじん」というお話が印象的でした。一人の生徒「にんじん」の事を、生理的にどうしても好きになれないというお話。まあ、あるわな。あるやろうけどなあ・・・。一点気になるのは、この本が岩出図書館入口の小中学生お勧め図書のコーナーにあった事。この本子供に読ませるかあ?
コーヒーが冷めないうちに
川口俊和さんの2015年に出版されたデビュー作品です。
私は先に続編「この嘘がばれないうちに」を読んだのですが、設定や主な登場人物は同じです。どちらも面白かったです。第4話が泣けます。
基本を知る放射能と放射線
私のように放射能に関して「何も知らん」と自負する方、読みやすくて勉強になりますよ。確か20年以上前に医学部の授業で学んだはずなんですけどね・・・。ベクレル・グレイ・シーベルトの単位の意味など完璧なまでに忘却しておりました。
深夜特急3(インド・ネパール)
まだまだ脳内貧乏旅行は続くのです。
きよしこ
重松清さんの2002年に出版された作品集です。吃音をもった少年(≒重松清さんの少年時代)の物語です。もうねえ、「きよしこ」は本当にダメです。途中から涙で読む進めることができませんでした。このやり場のない怒りや悔しさや悲しさは一体何処にどうぶつければいいんですかね。
深夜特急2(マレー半島・シンガポール)
脳内貧乏旅行は続くのです。
この噓がばれないうちに
川口俊和さんの2017年に出版された作品です。不思議な喫茶店「フニクリフニクラ」で入れてもらったコーヒーが冷めるまでの間、過去に戻れるという話です。4つの物語からなるのですが、主人公はみんな自分のためではなく、想う人のために過去に戻るのです。そこがねえ、心打たれるわけですよ。まあ幸か不幸か、自分にはそこまでの思い入れや悔いが残る過去も人も・・・無いかなあ。それが幸か不幸かは分からんけどね。
深夜特急1(香港・マカオ)
1980年代~90年代に出版された沢木耕太郎さんの紀行小説です。バックパッカーのバイブル的な書物だそうです。文庫本は1~6巻に分冊されています。いやあ、まさに脳内貧乏旅行です。のめり込みます。全巻読み終えたら、恐らく旅が終わった時の充実感と寂しさに襲われるでしょう。(まだ1巻しか読んでませんけど)
「他人」の壁
今年出たばかりの養老孟司さん・名越康文さんの対談本です。序章・第一章は正直つまらないのですが、第二章くらいからどんどん面白くなっていきます。第5章「世界を席巻するグローバリズムの『壁』」が一番印象的でした。「トランプ大統領っておかしいよな」と漠然と思っていた自分が怖くなりました。凡人は賢者の書いた本を読むべきですね。そこには沢山の「気づき」があります。
ふたつのしるし
宮下奈都さんの2014年に出版された作品です。岩出図書館で面出し(本棚に本の表紙が見えるように陳列)してくれていた本です。きっと面白くて読みやすいお勧めの本だと期待して読んでみると・・・久し振りにハッピーエンドで面白かったです。図書館スタッフさん有難う。
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