私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

よるのばけもの

いや、良かったです。心揺さぶられました。住野よるさん最高です。 イジメがテーマなのですが、自分の中の正義や倫理観がいかに不確実で、自分自身ですら把握できていない危うさを含んだものなのか・また周りの空気が人を如何に狂わせるのかを、主人公とイジメを受けるの少女とのやり取りを通じて描いています。イジメに関わった人・関わろうともしなかった人・必読ですよ。最後のページ、突き刺さります。覚悟して読んで下さい。

しょっぱいドライブ

大道珠貴さんの短編集です。2003年の芥川賞受賞作品です。単純に表紙の絵に惹かれて読んでみました。感想としては、やはり何か今一つでした。(閑話休題参照)作者の感性や芸術性(?)を楽しむのですかねえ。私にはよく分かりません。

ビタミンF

重松清さんの2000年に出版された短編集で、2001年に直木賞を受賞しています。面白いというか、きちんとした、すごく「ためになる」本でした。個人的には「セッちゃん」が良かったです。

殺人出産

村田紗耶香さんの2014年に出された短編集です。「消滅世界」と同様、「生・死・性交・狂気」のドロッドロの世界です。でも「殺人出産」の方がストーリー性があって、まだ解りやすいかなあ。

消滅世界

村田紗耶香さんの2015年の作品です。自分の中の正しさや価値観の脆さ・不安定さ。置かれた環境でそれがジワリ・ジワリと崩壊していく様を描いています。「コンビニ人間」と同様、主人公の喜怒哀楽がほとんど描かれておらず、不気味感を醸し出しています。読んだ後のスッキリ感一切なし。でもその世界に圧倒されつつ結末を知りたくて一気に読んでしまいました。

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

『あるカナダ人の実業家が大病を患いました。そして自分が生きている間に息子に伝えておきたい事を手紙にしました。それを読んだ知人が「本として出版しましょうよ」と持ち掛け本になりました。』という経緯です。この本はビジネス・自己啓発の本です。上に立つ人間としてどう考え、どう立ち振る舞い、部下にどうアドバイスするかという点では勉強になります。この人は立派ですが、自分の父親だったら・・・多分重い。それと、息子への手紙、他人に読ませるなよ、って話です。

自分を知るための哲学入門

またまた竹田青嗣さんの著書です。自身が哲学の道に入っていった経緯・竹田先生自身の哲学・ギリシア哲学から現代思想に至る哲学史をコンパクトにまとめられています。「哲学入門」というよりは「竹田青嗣入門」かと思います。終章までは以前読んだ著書で得た知識のおかげでまあまあ理解できたのですが、終章「現代社会と哲学」は難解です。正直よく分かりません。しんどくなってきたのでしばらく竹田青嗣さんから離れます。

図書室の海

恩田陸さんの短編集です。作者が何を伝えようとしているのか分からん作品ばかりでした。繰り返し読んだら分かるのかも。

「自分」を生きるための思想入門

またまた竹田青嗣さんの著書です。この本も面白い。特に第4章「恋愛における欲望」が良かった。私は全く他人事として、過去の事として、読んで「あーなるほどねー」と納得したのだが、これを恋愛事情真っ只中の若者が読んだらどう感じるのだろうかね。

中学生からの哲学「超」入門

前回紹介した「哲学ってなんだ」の著者である竹田青嗣先生の本です。「自己とは」という問いに対して、ヘーゲルとフロイトの考えを軸にした先生独自の答えを示されています。とても共感できたので、先生の論理を自身の腹に落とし込むべくあと何冊か読む予定です。ただ、残念ながらこの本も中学生では理解できないと思います。
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