私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

自分を知るための哲学入門

またまた竹田青嗣さんの著書です。自身が哲学の道に入っていった経緯・竹田先生自身の哲学・ギリシア哲学から現代思想に至る哲学史をコンパクトにまとめられています。「哲学入門」というよりは「竹田青嗣入門」かと思います。終章までは以前読んだ著書で得た知識のおかげでまあまあ理解できたのですが、終章「現代社会と哲学」は難解です。正直よく分かりません。しんどくなってきたのでしばらく竹田青嗣さんから離れます。

図書室の海

恩田陸さんの短編集です。作者が何を伝えようとしているのか分からん作品ばかりでした。繰り返し読んだら分かるのかも。

「自分」を生きるための思想入門

またまた竹田青嗣さんの著書です。この本も面白い。特に第4章「恋愛における欲望」が良かった。私は全く他人事として、過去の事として、読んで「あーなるほどねー」と納得したのだが、これを恋愛事情真っ只中の若者が読んだらどう感じるのだろうかね。

中学生からの哲学「超」入門

前回紹介した「哲学ってなんだ」の著者である竹田青嗣先生の本です。「自己とは」という問いに対して、ヘーゲルとフロイトの考えを軸にした先生独自の答えを示されています。とても共感できたので、先生の論理を自身の腹に落とし込むべくあと何冊か読む予定です。ただ、残念ながらこの本も中学生では理解できないと思います。

哲学ってなんだ

「新人生論ノート」からの流れで読みました。「自己」とは何か・「社会」とは何か・他者との関わりにどのような意味があるのか等私のような凡人は死ぬまで(死んでも?)到達できない「領域」を紹介してくれます。面白いのとやや難解なのとで2回精読しました。納得いかないのは出版元が岩波ジュニア新書であること。青少年にこの本は無理でしょうよ。それとも私の読解力の問題か?

コンビニ人間

村田沙耶香さんの小説で2016年芥川賞を受賞しています。印象としては「変わった作品」あるいは「不気味な作品」といったところでしょうか。自分の知らない世界が描かれているので面白いのですが、「幸福」とか「希望」とか一切なし。それどころか主人公の喜怒哀楽も一切なし!個人的にはもっとストレートでハッピーエンドな物語の方が好きですね。

夜のピクニック

今をときめく恩田陸さんの2004年の作品です。恩田さんの母校で実際に行われている「歩く会」という行事が舞台で、いわゆる「青春の1ページ」が丁寧に描かれています。恩田さんが昭和39年生まれで、物語に携帯電話・メール・SNSなどが登場しないことから時代背景は彼女の青春時代である1980年代かと思います。つまり、私のようなaround50にとってはドンピシャの設定なのです。中高年の皆様、(とうの昔に)過ぎ去りし甘い青春の疑似体験ぜひご堪能下さい。2006年に映画化もされています。

新人生論ノート

今月のNHK「100分de名著」は三木清の「人生論ノート」なのです。大学生時代にインテリ気取りで読んではみたものの、正直サッパリ解りませんでした。で、これを機にもう一度読んでみようかと図書館で検索をかけ、たまたまヒットしたのがこの本です。哲学者である木田元先生の著書は初めてなのですが、すごく面白く、且つ勉強になりました。読書について、先生は「魂を鍛える方法の一つ」であり、魂を鍛えることで「深く考える術を学び、深く感じる術を学ぶ」ことができると説かれています。なるほどねえ。今まで「魂を鍛える」なんて概念すら持ち合わせてなかったっすよ。ちなみにオリジナルの「人生論ノート」、ページをパラパラっとめくった数秒後に脳が拒絶しました。私は読みたかったんですけどね。私の脳が嫌なんだって。

幸せになる百通りの方法

荻原浩さんの短編小説集。期待通り面白かった。ただ、「八方塞がりで行き詰った主人公が、苦悩した末最後に新たな一歩踏み出す」というパターンが多く少し飽きたかな。(偉そうなコメントですみません。)

誰かが足りない

宮下奈都さんの短編小説集の様な小説。「どんな失敗でも、何回失敗しても、笑えばいい。笑ってあげればいい。絶望さえしなければ大丈夫。」確かにそう思う。
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