私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

ウィステリアと三人の女たち(おすすめ度★★★☆☆)

川上未映子さんの2018年に出版された作品です。『そしてわたしはいったい今、どこにいるんだろう――。同窓会で、デパートで、女子寮で、廃墟となった屋敷で、彼女たちは不確かな記憶と濛々たる死の匂いに苛まれる......。さまざまな境遇に置かれた四人の女性に訪れる、ささやかだけど確実な救済の顕現を色彩豊かに描き出す、奇跡のような傑作短篇集! 』(新潮社HPより引用)という内容です。正直、よう分からん内容でした。

始まりの木(おすすめ度★★★★★)

夏川草介さんの2020年に出版された作品です。『藤崎千佳は、東京にある国立東々大学の学生である。所属は文学部で、専攻は民俗学。指導教官である古屋神寺郎は、足が悪いことをものともせず日本国中にフィールドワークへ出かける、偏屈で優秀な民俗学者だ。古屋は北から南へ練り歩くフィールドワークを通して、"現代日本人の失ったもの"を藤崎に問いかけてゆく。学問と旅をめぐる、不思議な冒険が、始まる。"藤崎、旅の準備をしたまえ"』(小学館HP書籍の内容より引用)という内容です。民俗学の「み」の字も知らなかった私にはとても新鮮な内容でした。

黄色い家(おすすめ度★★★★☆)

川上未映子さんの2023年に出版された作品です。『2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶ー黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ〞に手を出すことになる。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい......。 』(中央公論社HPより引用)という内容です。破滅・絶望しかない。ああこんな世界もあるのね・・・というのが正直な感想です。

バベル九朔(おすすめ度★★★★☆)

万城目学さんの2016年に出版された作品です。『俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。巨大ネズミ出没、空き巣事件発生と騒がしい毎日のなか、ついに自信作の大長編を書き上げた。だが、タイトル決めで悩む俺を、謎の"カラス女"が付け回す。ビル内のテナントに逃げこんだ俺は、ある絵に触れた途端、見慣れた自分の部屋で目覚める――外には何故か遙か上へと続く階段と見知らぬテナント達が。「バベル九朔」に隠された壮大な秘密とは?』(角川文庫HPより引用)という内容です。面白いのだがちょっと難解すぎる。終盤訳分からんのは私だけか?

生命の略奪者(おすすめ度★★★★☆)

知念美希人さんの2022年に出版された作品です。『東京から新横浜へと向かう新幹線、移植のための心臓を運んでいたコーディネーターが襲撃され、臓器が奪われた。さらに、同様の事件が天医会総合病院でも発生する。心臓、肺、肝臓、腎臓。生命のリレーの最中、踏みにじられる死者たちの遺志。いったい誰が、何の目的で? 天久鷹央は真相解明に乗り出すが、その動機は思いもよらぬものだった......。 』(新潮社HPより引用)という内容です。誠に個人的で勝手な意見ですが・・・面白いけど、新鮮味がない。

ザ・万字固め(おすすめ度★★★★★)

万城目学さんの2013年に出版された作品です。『ひょうたんを愛する「全日本愛瓢会」に入会したり、2011年の東京電力株主総会に潜入したり、深夜にPSPのカードと格闘したり...。 大人気作家、万城目学氏の、めくるめく日常。地元大阪の話、少年時代の話から、無限・四次元・宇宙にまで想いを馳せ、そしてラストは...!?ウルトラ級のエッセイ集、誕生!!』(ナツメ社HPより引用)という内容です。ウルトラ級かどうかは別として、普通に面白いです。

八月の御所グラウンド(おすすめ度★★★★☆)

万城目学さんの2023年に出版された作品です。『死んだはずの名投手とのプレーボール・戦争に断ち切られた青春。京都が生んだ、やさしい奇跡。女子全国高校駅伝;都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。謎の草野球大会;借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは・・・』(文藝春秋BOOKS HPより引用)という内容です。今回の直木賞受賞作品なので、めっちゃ期待して読んだのですが・・・何かこう、インパクトに欠けるというか、焦点が定まらないというか、そんな印象でした。どちらかというと、表題作より「十二月の都大路上下ル」の方が面白かったと思う。

パーマネント神喜劇(おすすめ度★★★☆☆)

万城目学さんの2017年に出版された作品です。『デートの途中、突然時が止まった。動かない街に現れたのは、「神」と名乗る二人の男。ペラペラまくしたてる二人に肩を叩かれ戻った世界は、あれ、何かが違う......? 万城目ワールド、ここにあり! アヤしげな「神様」に願いを託し、叶えられたり振り回されたりする人たちの、わちゃわちゃ神頼みエンターテインメント。 』(新潮社HPより引用)という内容です。正直、今一つでした。ぼんやりと面白いのですが、心を打つものが無かったです。

鴨川ホルモー(おすすめ度★★★★★)

万城目学さんの2006年に出版された作品です。『ホルモー? ホルモンではなく、ホルモー?かつての王城の地、ここ京都で脈々と受け継がれてきた「ホルモー」とはなんぞや!?主人公安倍は大学に入学して間もなく、京都青竜会と名乗る謎のサークルから勧誘を受ける。その新歓コンパで、安倍は同じ新入生の女子に一目ぼれしてしまう。一方で徐々に明らかになる サークルの隠された目的とは......。壮大なる歴史的スケールで冴えない大学生の悲喜こもごもの日常を描く、伸びやかで爽やかな青春小説!』(産業編集センターHPより引用)という内容です。設定はメチャクチャですが、青春小説です。面白くて素敵な内容です。「ホルモー六景」の楠木さんや高村君の恋物語にちゃんと繋がっているので、やはりこっちから読むべき。

夜は短し歩けよ乙女(おすすめ度★★★★★)

森見登美彦さんの2006年に出版された作品です。『私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」(本文より) 』(角川文庫HP内容紹介より引用)作風・文体ともにかなり独特なので、好き嫌い分かれるかも。私は好き。
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