私(カズヤ)は図書館好きなんです。
ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。
最近読んだ本
水槽の中(おすすめ度★★★★★)
畑野智美さんの2018年に出版された作品です。『桜並木に憧れて入学した海の近くの高校で、遥は二年生の春を迎えた。仲良しのマーリンとゆるく過ごす毎日は楽しいけれど、自分だけの何かを見つけたい。話したことのない先輩を眺めて盛り上がるだけで満足だったのに、いつしか同じクラスになった考古学部の地味め男子・アルトのことが気になりはじめていた。これは、恋――? 浮かんでは消える、言葉にならない想いを遥が持てあましているうちに、アルトは他の女の子との距離を縮めていて――。不安と期待の間で揺れる、高校生のきらめく一年を駆け抜ける! 』(KADOKAWA HPより引用)という内容です。同ジャンルの小説レビューで毎回書いている気もしますが・・・この頃をやり直したい。
若葉荘の暮らし(おすすめ度★★★★★)
畑野智美さんの2022年に出版された作品です。『感染症の影響を受け、望月ミチルのアルバイト先の飲食店の売上が激減。バイト代が減ってしまったミチルは家賃の安い家に移ることを余儀なくされる。そんな彼女に友人が紹介してくれたのが、40歳以上独身女性限定のシェアハウス「若葉荘」だった。不安を抱えながら若葉荘の門を叩いたミチルだったが、温かく迎えてくれた管理人・トキ子さんに出会い、ここに住むことを決める。同世代の千波さんと幸子さん、50代の美佐子さんと真弓さん、何かに傷つけられ、それぞれに重荷を背負いながらも、逞しく生きる住人達との交流の中で、ミチルは自分の幸せを自分軸で探す術を身につけていく。生きづらい世を懸命に生きる全女性へ送る人生賛歌。』(小学館HP書籍の内容紹介より引用)という内容です。面白いですし、心温まる内容・ラストです。
話が長くなるお年寄りには理由がある(おすすめ度★★★★★)
増井幸恵さんの2014年に出版された作品です。『歳を取ると話が長くなる――あまり歓迎されない傾向だが、そこには「なるほど」と思える理由がある。本書はそのような、老後に生じる「心境の変化」を論じ、特に一種の成熟の表れである「老年的超越」について詳述する。例えば、社会とのつながりが少なくても寂しくなくなったり、何事もポジティブにとらえる傾向が生まれ、しかも努力や経験を重ねなくても、歳をとれば自然にそのような状態に落ち着くのだという。高齢者心理学の専門家が、1831人の大規模調査(平均70歳以上の幸福感[老年的超越]の調査では日本最大)で見えてきた、高齢者の幸福な境地を語り、「生涯現役」とは異なる価値観を提示する。』(PHP HPより引用)という内容です。まあタイトルと本の内容はあまり関連しませんが、老人的超越は興味深い現象でした。
上流思考(おすすめ度★★★★☆)
ダン・ヒース氏の2021年に出版された本です。『「下流で起きる問題」にただ対処するよりも、「上流にある原因の根絶」に取り組もう。大きな変革を起こしてきた人たちへの取材をもとに、上流での問題解決が可能になるアプローチ法を、様々な事例とともに解説する。発想を180度切り替えろ! 根本原因にさかのぼってアプローチする、最大効率×最大効果のまったく新しい問題解決術!』(honto HP商品説明より引用)という内容です。そもそもその問題が起こらないようにするにはどうすれば良いか?という発想を持つことが大事とのことです。確かに。
定年後の遊び方(おすすめ度★★★☆☆)
赤井誠生さんの2022年に出版された作品です。『私たちは挟まれてきた。上司と部下に、仕事と家庭に。全ての人は自分の欲求と社会の欲求に挟まれてきたのだ。定年後は通勤もなく、退屈な会議もない。待ちに待った自由な時間のはずなのに、「何をすればいいのか」と漠然とした不安が出てきてしまう。心理学をベースに漠然とした不安の根源を解説し、定年後の楽しみ方、遊び方を具体的に、ユーモラスに解説していく。』(毎日新聞出版HPより引用)という内容です。読みやすい内容ですが、読んだ後「で、結局結論は何でしたっけ?」という感想です。
春に散る下(おすすめ度★★★★★)
『40年前、ボクシングの世界で頂点を目指した広岡と3人の仲間は、若きボクサー、翔吾と出会う。広岡たちと翔吾は、一緒に世界チャンプの夢を追いかけ始めて......。どう生きて、どう死ぬのか。人生の豊かさを問いかける傑作小説。』(朝日新聞出版HPより引用)真っ直ぐで、純粋な人達の物語です。
春に散る上(おすすめ度★★★★★)
沢木耕太郎さんの2017年に出版された作品です。『かつてボクシング世界チャンプを目指し挫折した広岡は、40年ぶりに米国から日本へ戻る。ジムの古い仲間たちと再会し、やがて共同生活をすることになる。そこで出会ったものとは......。どう生きて、どう死ぬのか。人生の豊かさを問いかける傑作小説。
』(朝日新聞出版HPより引用)
やさしさを忘れぬうちに(おすすめ度★★★★★)
川口俊和さんの2023年に出版された作品です。『「いつか」なんて待たずに、すぐ会いに行けばよかった--。結婚を許してやれなかった父、バレンタインチョコを渡せなかった女、離婚した両親に笑顔を見せたい少年、名前のない子供を抱いた妻......止まってしまった「今」を未来へと動かすために過去に戻る、4人の男女の物語。』(サンマーク出版HPより引用)という内容です。過去4作品全て読んでいるので展開は分かっているのですがね・・・。今回は「バレンタインチョコを渡せなかった女の話」がダメでした。
ふたつの星とタイムマシン(おすすめ度★★★★☆)
畑野智美さんの2014年に出版された作品です。『仙台のとある大学。平沼研究室には、電話ボックスのごとくばかデカい鉄製の円筒が放置されている。教授いわく「過去に行けるタイムマシン」。美歩は、中学生の自分にある大切なことを伝えるべく半信半疑で2011年を目指す...(「過去ミライ」)ほか、パラレルな近未来でのときめきや友情を描いた7つの物語。』(集英社HPより引用)という内容です。先日紹介した「タイムマシンでは、行けない明日」と同じ世界を描いた短編集です。スピンオフ的な内容ですかね。
タイムマシンでは、行けない明日(おすすめ度★★★★★)
畑野智美さんの2016年に出版された作品です。『舞台は、ロケットの発射台がある、南の島。高校1年生の丹羽(にわ)光二には、長谷川葵(あおい)という気になる同級生がいた。彼女は初デートの日、「ロケット飛ばして、金星まで会いにきて! 」という言葉を最後に、光二の前から永遠に姿を消した、はずだったが──。時間を超えて、人を愛しつづけることの奇跡を描いた、青春小説×SF恋愛小説!』(集英社HPより引用)という内容です。タイムマシンって、元の世界に戻れるという前提で「乗ってみたい!」と思うのだが、もし戻れなかったら・・・と考えたら怖くてとても乗れませんな。めっちゃ面白かったが、ラストがちょっと難解過ぎ。ググってようやく理解できました。
アイテム: 61 - 70 / 437