私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

花の鎖(おすすめ度★★★★☆)

湊かなえさんの2011年に出版された作品です。失業中の独身女性である梨花は、祖母(美雪)の手術代を工面すべく、「K」氏に連絡を取ろうとする。K氏は年に1度、梨花の母親(紗月)宛に立派な花を贈ってくれる謎の人物。『そもそもK氏って誰?うちとどんな関りがあるの?』とK氏の事を調べていくうちに、過去の出来事が次第に明らかになっていく・・・といった内容です。祖母・母・私三世代のエピソードを作者はわざとごちゃ混ぜにしています。なので読んでいる最中は結構難解です。でも最終章できちんと整理してくれるので、すっきりと読み終えることができました。

穴(おすすめ度★☆☆☆☆)

小山田浩子さんの2015年に出版された作品で、第150回芥川賞を受賞されています。夫の転勤で、夫の実家の隣に引っ越してきたあさひさん。そこはすごい田舎で辺りには何もなく、引っ越しを機に仕事も辞め専業主婦となった彼女は毎日何もすることがありません。ある日、道で得体の知れない獣に遭遇した彼女はその後をつけ、「穴」に落ちてしまう・・・といった内容です。いかにも芥川賞受賞作っぽい内容で、正直私には訳分かりません。

告白(おすすめ度★★★★★)

湊かなえさんの2008年に出版された作品です。元々第一章「聖職者」が一つの物語として発表され、小説推理新人賞を受賞。その後第二章~第六章が追加され「告白」として出版。2009年に本屋大賞を受賞しています。「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。【「BOOK」データベースより】デビュー作かつ最高傑作という前評判を見て読んでみたのですが、凄く面白かったです。

リバース(おすすめ度★★★★★)

湊かなえさんの2015年に出版された作品です。平凡なサラリーマンである深瀬君。彼には大学生時代に唯一の親友を交通事故で亡くした過去があります。ある日、彼の恋人の元に「深瀬和久は人殺しだ」という告発文が届きます。深瀬君は悩みます。というのは、亡くした親友の交通事故は彼自身と無関係ではないからです。深瀬君は告発文を送り付けた犯人を捜すため、また亡くした親友の事をより深く知りたいという思いから彼の身辺を調べていくのですが・・・という内容。まあミステリーたるもの大体がそうなのですが、この作品もラスト2ページで「マジか!!!」の展開です。凄く面白いです。

百瀬、こっちを向いて。(おすすめ度★★★★☆)

中田永一さんの2008年に出版された作品です。表題の「百瀬、こっちを向いて。」を含む4編の恋愛小説集です。「百瀬、~」は2014年に映画化もされています。私は最後の「小梅が通る」が一番良かったです。まあ、『ブスメイクでそこまで変われるかあ?』とは思いますが。

舟を編む(おすすめ度★★★★☆)

三浦しおんさんの2011年に出版された作品です。2012年に本屋大賞受賞・2013年に映画化されています。辞書「大渡海」出版に携わる人々の情熱を描いた物語です。辞書を出版するということがどれほど大変な事かが良く分かります。この本の装幀を「大渡海」と揃えるあたり、粋です。

私は存在が空気(おすすめ度★★★★☆)

中田永一さんの2015年に出版された短編集です。ちょっと特殊な能力を持った少年少女が恋をしたら・・・というのがテーマです。最初の作品「少年ジャンパー」が切なくて良かったです。

ラプラスの魔女(おすすめ度★★★★☆)

東野圭吾さんの2015年に出版された作品です。天才脳外科医によって特殊な能力を与えられた少年と少女の物語(推理小説)です。長編(452P)ですが、面白かったので一気読みでした。感想としては「俺は平凡でいいや」ですかね。

ぐるぐるまわるすべり台(おすすめ度★☆☆☆☆)

中村航さんの2004年に出版された作品です。「始まりの三部作」の第三作目です。面白さとしては第一作目「リレキショ」>第二作目「夏休み」>>第三作目でしょうか。この作品は・・・正直つまらん。

まほろ駅前番外地(おすすめ度★★★☆☆)

「まほろ駅前多田便利軒」の続編、というかスピンオフ作品集です。個人的には曽根田のばあちゃん若かりし頃のロマンス「思い出の銀幕」が一番面白かったです。
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