私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

乙女の密告

愛染昌子さんの2010年に出版された、同年芥川賞受賞作品です。外国語大学の女子学生達の物語ですが、もう訳分からん。芥川賞作品ならではの感性勝負のお話でした。

流星ワゴン

重松清さんの2002年に出版された長編小説です。2015年にテレビドラマ化されています。先日読んだ宮下奈都さんの「つぼみ」の中で、主人公の男の子がこの作品を友人に勧める場面がありました。恐らく宮下奈都さんもこの作品が好きなのでしょう、という繋がりで読んでみました。設定がかなりSFチックですが、描く内容・世界は期待通りの重松ワールドでした。重松さんが描く父と子の関係が大好きなのです。最後はやはり泣いてしまいました。チュウさんカッコ良すぎ。

ギブ・ミー・ア・チャンス

荻原浩さんの2015年に出版された短編集です。夢を追いかけるも日の目を見ず燻っている人達。彼らに訪れたほんの小さな変化、それは一筋の希望の光であるような無いような・・・といった物語たちです。悲壮感は無く、気楽に楽しく読めました。人生って、その瞬間や過程が本質であって、結果や成果・到達点は本質では無いのよね。

つぼみ

宮下奈都さんの2017年に出版された短編集です。タイトル通り、主に若いお姉さんが主人公です。人間として成長していく過程や、「花開く」ための準備やそれが上手くいかない事への葛藤などが、すーっと流れるように描かれています。気持ち良く読み終えることができました。

夜行

森見登美彦さんの2016年に出版された作品です。SF?ミステリー?ジャンル分類が難しいです。光と闇・表と裏・現世界とパラレルワールドなどがモチーフでしょうか。読んでいる最中は面白いのですが、読み終わった後は「?結局のところ何だ??」という感じですかね。不思議な物語でした。

月の満ち欠け

佐藤正午さんの2017年に出版された作品です。「月の満ち欠け」とは、輪廻転生の象徴です。たとえ肉体が滅びようとも魂は輪廻する。少なくともそう考えないと説明がつかない事例がこの世には存在する。その事例が他人事であれば「インチキ臭いねえ」で終わるのだが、もし自分の家族やかつての恋人に起こったならば・・・というお話です。面白くて一気に読んでしまいました。瑠璃ちゃん怖いよ。

せんせい。

重松清さんの2008年に出版された「気をつけ、礼。」を改題した作品です。どの作品も期待を裏切らず面白いです。先生と言えども成長途中にある人間ですから、当然迷いや失敗や過ちがある訳ですよね。特に「にんじん」というお話が印象的でした。一人の生徒「にんじん」の事を、生理的にどうしても好きになれないというお話。まあ、あるわな。あるやろうけどなあ・・・。一点気になるのは、この本が岩出図書館入口の小中学生お勧め図書のコーナーにあった事。この本子供に読ませるかあ?

コーヒーが冷めないうちに

川口俊和さんの2015年に出版されたデビュー作品です。 私は先に続編「この嘘がばれないうちに」を読んだのですが、設定や主な登場人物は同じです。どちらも面白かったです。第4話が泣けます。

基本を知る放射能と放射線

私のように放射能に関して「何も知らん」と自負する方、読みやすくて勉強になりますよ。確か20年以上前に医学部の授業で学んだはずなんですけどね・・・。ベクレル・グレイ・シーベルトの単位の意味など完璧なまでに忘却しておりました。

深夜特急3(インド・ネパール)

まだまだ脳内貧乏旅行は続くのです。
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