私(カズヤ)は図書館好きなんです。

ここで紹介する本はすべて岩出市・紀の川市立図書館の蔵書です。

最近読んだ本

また次の春へ

2013年に出版された重松清さんの短編集です。7つの短編全てが東日本大震災にまつわる物語です。陳腐なコメントしか浮かばないので割愛します。

あなたがいる場所

2011年に出版された沢木耕太郎さんの短編集です。本好きの先輩と呑んでいる席で「お勧めの作家さん」の一人として教えてもらいました。(恥ずかしながらお名前も知りませんでした。)文章のスタイルが自分好みで一気に読んでしまいました。面白かったです。短編は最後の1ページ、半ページで一気に展開・完結するので油断できませんよね。

重力ピエロ

伊坂幸太郎さんの2003年出版・2009年に映画化された作品です。紀の川市立図書館の説明によると「スタイリッシュ・ファミリー小説」(?)らしいです。その文言が変に気になって読んでみました。まあ要するに家族の過去・絆を軸に展開していく推理小説です。生活感がなくサラッとしてて読みやすいし、面白かったのですが、良くも悪くも読んだ後に何も残りませんでした。なんか、「スタイリッシュ」ですね。違うか・・・。

ゼツメツ少年

重松清さんの2013年に出版された長編小説です。2014年の毎日出版文化賞受賞作です。学校にも、家にも、何処にも居場所がない子供3人が、小説家の「センセイ」にお願いして物語の中に逃げ込ませてもらうという話。軽いファンタジーっぽい話かと思いきや、恐ろしく絶望的で重い内容でした。「大事なのは想像力」という言葉がキーワードで、繰り返し使われます。それの意味するものが・・・大きくて、深いのです。

よるのばけもの

いや、良かったです。心揺さぶられました。住野よるさん最高です。 イジメがテーマなのですが、自分の中の正義や倫理観がいかに不確実で、自分自身ですら把握できていない危うさを含んだものなのか・また周りの空気が人を如何に狂わせるのかを、主人公とイジメを受けるの少女とのやり取りを通じて描いています。イジメに関わった人・関わろうともしなかった人・必読ですよ。最後のページ、突き刺さります。覚悟して読んで下さい。

しょっぱいドライブ

大道珠貴さんの短編集です。2003年の芥川賞受賞作品です。単純に表紙の絵に惹かれて読んでみました。感想としては、やはり何か今一つでした。(閑話休題参照)作者の感性や芸術性(?)を楽しむのですかねえ。私にはよく分かりません。

ビタミンF

重松清さんの2000年に出版された短編集で、2001年に直木賞を受賞しています。面白いというか、きちんとした、すごく「ためになる」本でした。個人的には「セッちゃん」が良かったです。

殺人出産

村田紗耶香さんの2014年に出された短編集です。「消滅世界」と同様、「生・死・性交・狂気」のドロッドロの世界です。でも「殺人出産」の方がストーリー性があって、まだ解りやすいかなあ。

消滅世界

村田紗耶香さんの2015年の作品です。自分の中の正しさや価値観の脆さ・不安定さ。置かれた環境でそれがジワリ・ジワリと崩壊していく様を描いています。「コンビニ人間」と同様、主人公の喜怒哀楽がほとんど描かれておらず、不気味感を醸し出しています。読んだ後のスッキリ感一切なし。でもその世界に圧倒されつつ結末を知りたくて一気に読んでしまいました。

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

『あるカナダ人の実業家が大病を患いました。そして自分が生きている間に息子に伝えておきたい事を手紙にしました。それを読んだ知人が「本として出版しましょうよ」と持ち掛け本になりました。』という経緯です。この本はビジネス・自己啓発の本です。上に立つ人間としてどう考え、どう立ち振る舞い、部下にどうアドバイスするかという点では勉強になります。この人は立派ですが、自分の父親だったら・・・多分重い。それと、息子への手紙、他人に読ませるなよ、って話です。
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